第百七十七話 対決四天王
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た。それでは今から」
「敵の基地に入ります」
「このまま」
こうしてであった。ロンド=ベルはインスペクターの総司令部に入る。この時四天王は。
「動けるのは俺だけか」
「そうだ」
「悪いね」
四天王が全員集まっていた。彼等は無事だったのだ。
「命はあったが」
「悪いけれど機体はね」
「・・・・・・・・・」
「仕方ないな」
それを聞いて静かに頷いたメキボスだった。
「今はだ」
「行くのだな」
「ウェンドロ様を助けに」
「・・・・・・そうだな」
だがここで。彼の顔が少し曇った。
そしてそのうえで。言うのだった。
「少し考えたいことがある」
「考えたいことか」
「それは一体」
「御前等はどう思うんだ?」
真剣な顔で三人に問うのだった。
「ウェンドロ様に対してだ」
「正直に言っていいか」
「そのことだけれどね」
「ああ、頼む」
「どうもな」
「最近ね」
こう前置きしてから話す彼だった。
「ウェンドロ様の御考えがわからん」
「何を考えてるのかね」
それがわからないというのである。
「近頃は滅多に御会いできない」
「そういう事情もあるしね」
「そうだな」
そのことを話すのだった。
「だからだな」
「疑念っていったらね」
「・・・・・・・・・」
シカログは何も話さない。しかし何も話さないことで意見を述べていた。
「そういうことだな、俺もな」
「御前もなのか」
「やっぱりおかしいって思ってるんだね」
「どうもな」
そうだというのであった。
「気になる。だが一応行く」
「そうか、それではだ」
「とにかく頼んだよ」
「俺達がこの地球に来た理由はだ」
そのことにも言及するメキボスだった。
「あくまで査察官としてだったな」
「そうだ、あくまで地球を監視し」
「その危険な武力を抑止するのが目的さ」
「子供に危ないおもちゃは持たせない」
彼はまた言った。
「そういう理由でな」
「しかしそれがか」
「違うっていうんだね」
「・・・・・・・・・」
「若しかしたらな」
そうだというのである。
「それなら何が目的が目的かわからないがな」
「そうだな、そうなると」
「それはね」
「何なんだ、目的は」
メキボスはそれをまた言った。
「俺はそれがどうしても気になる」
「それを見極めにか」
「行って来ればいいさ」
「そうさせてもらう、それじゃあな」
こうして彼等はそのまま向かうのであった。戦いは彼等にとっても大きく変わろうとしていた。
第百七十七話完
2009・12・25
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