第百七十六話 メキボスと万丈
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「ダイターンキャノン!」
足の裏から砲撃を放ちそれで前の敵を吹き飛ばすダイターンだった。
そうしてさらに。周りの敵を蹴散らしていく。
彼を中心として敵陣を突破するロンド=ベルだった。そうして。
第二次防衛ラインを突破したその時。遂にメキボスが戦場に出て来た。
「間に合ったか」
「うむ」
ヴィガジが彼に答える。
「何とかな」
「どうやら今回も派手にやられたみたいだな」
「それは否定しない」
それは彼もであった。
「御覧の有様だ」
「そうか」
「それで援軍は」
ヴィガジはすぐにこのことを尋ねた。
「どうなった?」
「ああ、安心してくれ」
それは連れて来たというのである。
「二万だ。それでどうだ」
「うむ、済まない」
それを聞いてまずは頷くヴィガジだった。
「それだけあれば基地もだ」
「戦えるな」
「そしてだ」
メキボスはさらに言ってきた。
「おいロンド=ベル」
「んっ!?」
「何だ?」
「それ以上進まない方がいいぞ」
こう彼等に告げるのである。グレイターキンの中からだ。
「言っておくがな」
「?一体」
「何を言ってるの?」
皆それを聞いて怪訝な顔になった。
「はったりか?それとも」
「何かあるの?」
「そうだと言えばどうするんだ?」
メキボスは不敵な笑みを浮かべて彼等に言ってきたのだった。
「引き下がるしかないな」
「まさか」
万丈はここで嫌な予感を察した。
「あの二人が」
「そうさ、基地の中に潜入していたんでな」
こう言ってであった。グレイターキンのその右手に。
二人がいた。宇宙服姿でその手にあった。
「こうして捕まえさせてもらった」
「ビューティ、レイカ!」
「万丈・・・・・・」
「御免なさい・・・・・・」
こう言ってその手の中で項垂れる二人だった。
「失敗したわ」
「そのせいで」
「さて、どうするんだ?」
メキボスはあらためてロンド=ベルに問うた。
「人質はこっちにあるんだがな」
「それで僕達にどうしろというんだ?」
「降伏しろ」
そうしろというのである。
「別に命まで取るつもりはない。だがそのマシンは貰っておく」
「マシンをだと!?」
「そうだ、全てだ」
こうロンド=ベルの面々に告げるのだ。
「御前達のそのマシンを全てだ」
「全てだと!?」
「私達のマシンを全て」
「俺達が興味があるのは技術だ」
それだというのである。
「御前達の命に興味があるわけじゃない」
「その通りだ」
ヴィガジも言ってきた。
「我々も無駄な流血は好まない」
「へっ、よく言うぜ」
それに反論したのは勝平だった。
「自分達から喧嘩売ってきた癖にな」
「いや、勝平」
「どうも違うみたいよ」
しかしここで宇宙太と恵子がその彼に言うの
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