第百七十四話 インスペクターの攻撃
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けだというのだ。
「それ以外は全く同じだ」
「戦艦まで」
「だから必然的に戦い方も同じになる」
そういうことだった。
「それなら・・・・・・!」
「シーブック、そのままよ!」
セシリーは敵の戦艦の一隻にヴェスパーを向けた彼に告げた。
「そのまま!狙いを定めて!」
「わかった!」
彼もセシリーのその言葉に応える。
「これで!」
「ええ、今よ!」
それに従いヴェスパーを放つ。白い一条の光が一直線に飛ぶ。
そうしてであった。敵艦を貫き。一撃で撃沈したのだった。
「よし!」
「ええ、まずは一隻ね」
セシリー自身もビギナ=ギナで敵艦を一隻静めていた。
ロンド=ベルは左右の敵を上手くあしらっていた。アギーハはそれを見て歯噛みしていた。
「ちっ、相変わらずだね」
「・・・・・・・・・」
シカログはここでも口を開かない。
「しぶといよ、全く」
「おい、アギーハ」
しかしここで。ヴィガジの声が来た。
「まだ生きているか」
「来てくれたんだね」
「予定通りだな」
時間的には、というのだった。ロンド=ベルから見て前方に展開していた。
「しかし損害はだ」
「悪いけれどそれはね」
アギーハの顔がここでは曇った。
「想像以上だよ」
「ロンド=ベル相手ではいつも通りか」
「まあそうだね」
彼女もそれは否定しなかった。
「それもね。予想通りだよ」
「そうだな」
「それでヴィガジ」
アギーハはあらためて彼に言ってきた。
「この連中だけれど」
「ロンド=ベルか」
「何を考えてると思う?」
彼にこのことを問うのだった。
「何で月に来ていると思う?あんたは」
「我々の本拠地を狙っている」
彼はもうそれを見抜いていた。
「その為だ」
「そうだね。それで間違いないね」
「うむ」
「それならね」
ここまで話して、であった。アギーハはさらに言ってみせた。
「あたし達としては何としてもね」
「ここで退くわけにはいかない」
ヴィガジも言う。
「そういうことになる」
「メキボスは月にいるんだね」
「今はな」
彼はそこだとも話された。
「ここは我々だけとなる」
「わかったよ。それじゃあね」
そこまで聞いてであった。アギーハはシルベルヴァントを前に出した。
「行くよ、じゃあね」
「では私もだ」
「・・・・・・・・・」
シカログも続く。インスペクターは攻撃にかかってきた。
ロンド=ベルは三方からの攻撃を受けることになった。しかしであった。
その方陣は堅固であった。崩れることはなかった。
「よし、このままだ!」
「いける!」
「ここで凌いで」
そのうえで、なのだった。
「機を見て」
「一気に」
その機会を待っているのだった。今は。
そうしてであった。インスペクターが攻めあ
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