第百七十四話 インスペクターの攻撃
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イストンウェルも急におかしくなった」
「お父様も、いえお母様も」
リルムも気付いたのだ。
「最初はああした風じゃなかったのに」
「それじゃあまさか」
「ええ、そうよ」
ショウの声に応える。
「急にだったのよ。変わられて」
「そうだったのか」
「そうしてバイストンウェルが急激に変わって」
「そうだ。私もかつては平和の中にあった」
バーンも述べてきた。
「平和な中でドレイク様にお仕えしていたがな」
「それが本当に急にだったね」
ガラリアも言う。
「あのショットが来てから」
「あの男も急に来た」
「そして何もかもが変わったんだよ」
「それであの有様だ」
バーンはその言葉をくぐもらせた。
「今も尚。荒れ果てたままなのだろう」
「ドレイクの旦那達がいなくなってもね」
「そういえばドレイクは」
ニーがまた言う。
「かつては。いや最後まで邪悪なものは希薄だった」
「ルーザも何か急に邪悪になって」
キーンもそれについて気付いたのだ。
「ああした風になって」
「本当に全てが変わってしまった」
「とにかく全ての世界が崩壊に瀕しているのね」
アヤはこのことを考えた。
「こんなことって有り得るのかしら」
「普通はない」
ギリアムは言い切った。
「断じてだ。一つの世界が崩壊すること自体がかなりのことだ」
「じゃあつまりこれって」
「有り得ないことが起こっているって」
「そういうことだよな」
「そうよね」
皆ここでまた言い合った。
「何でそんなことが起こるのか」
「それもわからないし」
「何かいる?」
ふと言ったのはプレシアだった。
「誰かがそうしている?」
「誰かって誰なんだ?」
トウマはそのプレシアに問い返した。
「その誰かは」
「私もちょっとそれは」
彼女もただそう感じただけなのだ。
「わからないけれど。何となく」
「そうなのか」
「けれど。トウマ」
ミナキが彼に言ってきた。
「その何かができる相手って」
「相当なものだよな」
「複数の世界にそれができるっていったらそれこそ」
「神様だよな」
「そうよ、そんなことは」
ないというのだ。
「あの世界のあの三人も」
「あれは何だったんだ?」
エイジが首を捻る。
「出鱈目な力があったしよ」
「そうだったな」
ロジャーも腕を組んでいた。
「パラダイムシティを創りそのうえで」
「ああしていたってよ」
「かなり高位の神と呼ぶべき存在だった」
ロジャーはこう見ているのだ。
「それもかなりだ」
「神か」
今度はアポロが目を顰めさせた。
「神がそうしているってのか」
「そしてその神はこの世界にもいたな」
「あっ、はい」
ラトゥーニがロジャーの言葉に応えた。
「その通りです」
「あの娘だったわよね
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