第百七十二話 忌み嫌われる者達
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
言った。
「あのままだとグラドスは」
「そうだな。碌なことにならないな」
「間違いなくね」
デビッドとロアンが彼に応える。
「ああして憎まれていると」
「最後は」
「自業自得なんだがね」
ここでキャラはこんなことを口にした。
「所詮は」
「ああ、そうだな」
「それはな」
そして彼女の言葉にヤザンとジェリドが頷く。
「あそこまでやればな」
「因果応報ってことだな」
「そういうことだね。それじゃあ今は」
ライラが言ってきた。
「戻るか、基地に」
「今回は楽だな」
カクリコンは至って冷静だった。
「すぐ側だからな」
「迎撃戦はこうした時楽だな」
「全くだ」
これはラムサスとダンケルの意見である。
「次もそういきたいが」
「そうそう上手くはいかないだろうがな」
「次の戦いは」
マウアーはそのことを考えた。
「果たして何処なのかしらね」
「そろそろゲストやインスペクターと決着をつけたいところだな」
今言ったのはイムルである。
「あの連中とな」
「そうか、どちらかとか」
「いや、両方だ」
リンの言葉にはこう返した。
「確かあれだったな。ゲストの基地は火星にあったよな」
「そうだ」
「そしてインスペクターが月だったな」
このことが確認される。
「またあちこち行くことになるんだな」
「ではまたボゾンジャンプを使いますか?」
ユリカがそれを問うてきた。
「その際は私がやらせてもらいましが」
「いえ、それは大丈夫です」
ここでルリが彼女を止めた。
「今回はこのままで」
「いけるんですね」
「はい、大丈夫です」
こう言うのであった。
「急ぐ必要もありません」
「急がなくてもいけるっていうかよ」
「はい、そうです」
まさにそうだとジェリドに答える。
「ですから御安心下さい」
「そういった状況ってことか」
「月を攻めそして火星に向かい」
既にルりの頭の中ではこれからのことが動いていたのだ。
「そのうえで、です」
「バルマーを叩く」
「そうするってことね」
「その手順を間違えなければ焦ることはありません」
こう皆に告げてだ。セダンの基地の中に戻る。そのうえでまた休む彼等だった。
第百七十二話完
2009・12・10
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ