第百七十一話 狂人の末路
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間違いなくだ」
「その通りです」
ここでモニターにエクセドルが出て来たのだった。
「これは非常に大きなことです」
「これで一般市民の犠牲がかなり減りますね」
「グラドス軍が減れば」
「その通りです」
エクセドルは美穂とサリーにも答えた。
「ですからこれはいいことです」
「特にあの死鬼隊がいなくなったのが」
「いいことですね」
「ル=カインとやらがまだいるとしてもです」
彼はル=カインをその程度と見ているのだった。
「所詮彼等は他人を侮るだけの連中です」
「他人を侮る奴はそれ以上は伸びない」
アルトが言った。
「そう言われていたな、親父に」
「そういえばアルトって確か」
「そうよね。女形さんだったわよね」
エルフィとキャシーが向こうの世界で聞いたことを思い出した。
「じゃあやっぱりいつも」
「お稽古してだったのね」
「はい、そうです」
まさにそうだと告白するアルトだった。
「その時によく言われました」
「成程な、だからか」
「他人を侮るなか」
ドニーとジャンも今の彼の言葉に頷いた。
「その通りだな」
「本当にな」
「その通りだ」
今言ったのは不動だった。
「所詮グラドス人はその程度の連中だ」
「そうだな」
サンドマンも不動の今の言葉に頷いた。
「だからだ。言う程の実力がないのだ」
「だからなのですね」
「そうだ。己を知らない」
こうもレイヴンに話す。
「ただ思い上がっているだけの者達に過ぎない」
「では彼等は」
「その非道な作戦にだけ注意していればいい」
所詮その程度だというのだった。
「それだけだ」
「そして来たならば」
「容赦することもない」
こうも言うのだった。
「倒すだけだ」
「わかりました。それでは」
「ではだ」
ここでまたグローバルが言った。
「全軍セダンに戻る」
「了解」
「とりあえずですね」
「また敵は来る」
グローバルはそれは既にわかっていた。
「その時にだ。また出撃しよう」
「はい、それでは」
クローディアが応えてこれで終わりとなった。ゴステロはその醜悪さに相応しい無様な最期を遂げた。しかしまだ戦いは続くのだった。
第百七十一話完
2009・12・8
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