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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百六十七話 彼方への扉
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で終わりよ」
「そうか。それでは」
「お姉様、これで」
「さようなら」8
今別れの言葉を告げるのだった。
「それで若し」
「若しも・・・・・・何だ」
「戦争がない世界に生まれ」
その未来を思うのだった。
「軍とは無縁の形で巡り会っていたら」
「巡り会っていたら」
ラミアがそれに問う。
「どうだったというのですか?」
「いえ、いいわ」
言いかけてそれで止めるのだった。
「そんなことは有り得ないものだ」
「だが。御前はまだ」
「それもいいのよ」
今のアクセルの言葉も遮ってしまった。
「もうね。それでも」
「何だ?」
「ラミア」
最後に声をかけたのは彼女についてだった。
「もっと貴女を」
「私を」
「私の可能性を見ていたかったわ」
こう言うのだった。
「もっとね」
「・・・・・・有り難うございます」
「そしてさようなら、エクセレン」
彼女にも告げるのだった。
「もう一人の私・・・・・・」
「そうね。さようなら」
エクセレンもまた彼女に告げた。
「もう一人の私」
「これで・・・・・・」
「本当にもうこれで」
ラミアが最後に彼女に告げてきた。
「終わりなのですね」
「そうよ」
まさにそうだというのだった。
「ラミア、私が選び望んだ世界」
その世界だというのだった。
「その世界だから」
「これで」
「そういうことよ」
「ですけれど」
ここでラミアは最後にレモンに告げた。
「何故ですか?」
「何故って!?」
「何故己の信じた世界に殉ずるのに」
こう言うのだった。
「そんな哀しそうな声を出されるのですか?」
「声を」
「そうです」
そのことを問うのだった。
「やはりシャドウミラーが望んだ世界は」
「私もね」
ここでレモンが言うのだった。
「時々考えたことがあるわ」
「時々ですか」
「そうよ。時々よ」
こう言うのだった。
「さっき言ったことと同じことをね」
「・・・・・・そうなのですか」
「そう。だから」
「では、最後にです」
ラミアの言葉が強いものになった。
「レモン様」
「何かしら」
「私は」
言うのは己のことだった。
「私は貴女が望んだ世界の為だけに生まれました」
「私の・・・・・・そうね」
「ですが私は」
「・・・・・・貴女は可能性を手に入れたの」
そうしたというのである。
「無限の可能性をね」
「それをですか」
「そうよ。だから今の貴女があるのよ」
こう告げるのであった。
「それを持ったまま」
「はい」
「歩きなさい。私の歩けなかったその道を・・・・・・」
これが最後の言葉だった。そして遂に炎の中に姿を消したのであった。
「レモン・・・・・・」
「レモン様・・・・・・」
「一つの終わりね」

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