第百六十六話 荒ぶる剣
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ドウミラーとも決着をつける」
こうも言うブライトだった。
「間も無くな」
「はい、それじゃあ」
「その為にも」
「フィンランドでの戦いはやらせてもらう」
こうしてロンド=ベルはフィンランドに向かった。ヘルシンキの北でそれぞれ南北に分かれてゲスト、シャドウミラーの軍勢が激突しようとしていた。
「閣下、ここで、ですね」
「そうだ」
ロフが部下の問いに答えていた。
「シャドウミラーも叩いておく必要があるからな」
「シャドウミラーも我等の敵t、ということですか」
「はっきり言ってしまえば我々以外の全ての勢力が敵だ」
これが今のゲストの置かれている状況だった。
「もっともそれは他の勢力も同じだがな」
「他の勢力もですか」
「そのシャドウミラーもインスペクターもだ」
彼等もだというのである。
「アインストもバルマー帝国もだ」
「そして地球も」
「そうだ。全ての勢力が自分達以外は敵になっている」
「混沌としていますね」
「まさに」
「その中で生き残らなければならない」
ロフの言葉は深刻だった。
「とりあえずは地球に橋頭堡を築くつもりだったが」
「向こうもそうなのでしょうか」
シャドウミラーのことである。
「彼等もまた」
「いや、シャドウミラーは少し違うようだな」
ロフはそのことを見抜いていた。
「どうやらな」
「違いますか」
「彼等は」
「別の世界から来ている」
既に見抜いているのであった。
「拠点はあちらにある」
「そこからこの世界に介入してきている」
「そういうことですか」
「そうだ」
まさにそうだというのだった。
「だから我々とはまた違う」
「わかりました。それでは」
「あの者達を倒して」
「そのうえでこの地を手に入れる」
これが戦略目標であった。
「わかったな」
「はい、わかりました」
「それでは」
こうしてシャドウミラーの軍勢に向かうゲストであった。しかしここで。
「司令、西です」
「西から来ました」
「西だと!?」
ロフがそちらを見た時だった。まさに彼等が出たのだ。
「ロンド=ベルか」
「どうされますか!?」
「ここでは」
「待て」
まずは軍を制御した。
「軽挙妄動は慎め」
「は、はい」
「それでは」
部下達も彼の言葉に応える。
「今はそれで」
「わかりました」
「まずは陣を整える」
ロフは守りに入ることにしたのだった。
「わかったな」
「はい、それでは」
「その様に」
こうしてゲストの軍勢は今は守りに入る彼等だった。とりあえずは、であった。
そしてロンド=ベルはそのまま東進する。全機出撃している。
「よし、このままだ」
カティが全軍に指示を出す。
「このまままずはゲストを優先的に攻撃する」
「ゲストをですか」
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