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赤髪の刀使い
経験は大事ですよね
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《月夜の黒猫団》+俺は20層の《ひだまりの森》に来ていた。
なぜ俺が付いてきているか。
それはケイタ達についてきてほしいと言われてたからだ。
一応全員安全マージンはとっているが、複数に囲まれたときはあんまり対応ができないから手伝ってほしいというものだった。
俺はキリトに視線を向けたが、キリトに目線を外された。

(あんまり本気は出してないみたいだな)

別にキリトをとやかく筋合いは俺にはないと思ってる。
だって俺だって性別誤魔化して…あれ?俺が自分で性別を言ったことってあったっけ?
もしかして相手が勝手に勘違いしてるだけか、うん。



まぁ簡単に言おう、複数に囲まれることなく今日の狩りは終わったみたいだ。
一応俺は脇差と大太刀を出しておいたのだが意味なかったな。
大太刀はメイン武器だが脇差は投擲もできるサブ武器として使っている。




「ユウちゃん。
サチに戦いの心得を教えてやってくれないか?」

ケイタが俺に言ってくる。
なぜに俺?

「今日はユウちゃんは戦わなかったけど、俺たちみたいに素人の歩き方じゃなかった。
なんというか…熟練した戦いの猛者って感じで…」

は?
俺はそんな猛者なんてもんじゃないぞ。

「私なんてここに来る前はちょっと剣道をやってただけですよ?」

剣術なんていったら引かれる可能性があるからな、一応剣道部に入ったことあるし…三週間ほど
うちの学校の剣道部は弱すぎて…

「いや、十分だろ」

キリトが言ってくる。
こいつは俺に教えろと言っているのか?

「んー・・・まぁいいけど・・・
まずは・・・」

俺はサチの目の前に脇差を一瞬で突きつける。

「キャッ」

サチはやはり目を瞑ってしまった。

「まずは攻撃が来たときに目を瞑らないことからだね」

これは必須。
一体どんな攻撃が来たかをちゃんと見極めておかないと次の行動に移ることが出来ないからな。
俺の場合は目の前に攻撃が来た場合大太刀で切り捨てるか横に避ける。

「・・・はい」

サチが答えてくれた。
他のメンバーは急に俺がサチに脇差を振るったことに驚いていたがまず当てるつもりはなかったから気にしない。
俺が自分の使う獲物のリーチを間違えると思うか?
まぁ知らない人からしたら思われるかもしれないが・・・脇差はあまり使ったことはないが大太刀は俺の手足といってもいいようなものだからな。
長さも使っていた奴とほとんど一緒だし。
大太刀よりもリーチの短い脇差なんかで間違わない。

「まぁ明日からだね。
今日はもう疲れてると思うから休んだ方がいい」

疲れてる状態で教えても身には入らないだろう。
実際俺がそうだったし。





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