迷宮と新たな剣と
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迷宮区に入るといきなりモンスターたちの熱烈な歓迎を受けた。大きなコウモリは<<キラーバット>>。素早さ以外の能力は低いが群れる上に吸血によるHP回復とかなりやっかいなモンスターだ。飛行タイプのためリズベットのメイスはあまり効果を発揮しないため自然と俺とシリカが頑張ることになる
「はぁっ!」
「やあっ!」
俺とシリカの気合いが洞窟に響き渡る。俺のレベルや、武器の威力によりソードスキルに頼らずとも俺は倒せる。シリカは発動スピードが速く剣のスピードも速いダガー系三連続剣技<<ソニック・ティアー>>を連発し、一匹ずつしとめている。時折ピナが泡をはき噛み付こうとした<<キラーバット>>をひるませる。そこにリズベットがメイスを振り下ろし、しとめている
程なくして<<キラーバット>>の群れは全滅した。軽くハイタッチを交わす。その後もモンスターと出会うが何の問題もなく倒す
「えっと、この先みたいですよ」
「……簡単すぎないか?このレベルなら金属素材は山ほど手に入るだろ」
「何でもクイズ形式みたいですよ。レベルが高すぎて誰も答えられなかったみたいです」
「ふうん……まあ、行くか」
中に入るとかなり広かった。そしてその部屋の奥には人間の頭、獅子の体。ギリシア神話に登場し、古代エジプトでは支配者の象徴とされた伝説上の生き物、その名は……
「スフィンクス……」
「汝、我がなぞ掛けに挑戦するのか?」
「当たり前だ。そのために来たんだからな」
「では、第一問だ」
「あるものは恐怖し、あるものは自ら得ようとする。だが皆に平等にすぐに訪れる。さてこれはなんだ?」
「……"死"かな?」
とシリカは顔色を青くしてつぶやいた
「すぐ来たら嫌だよ」
とリズベット
「答えは"未来"だ」
「……ふむ、正解だ」
「そっか、確かに"未来"ならすぐ来るもんね」
「では、次の問いだ」
「最も欲深い生物はなんだと思う?」
「「「人間」」」
だってね、人は下らないことで争ったり奪いあったりする。だが……
「では、次の問いだ」
「汝にとって正義とはなんだ?」
「決まってる。自分が正しいと信じることを貫くことだ」
「それが例え犯罪だとしてもか?」
「悪いことだが事情があったとしたら、百パーセント悪だと言えるのか?逆に百パーセント善だという行動があるのか?自分が正しいと信じればそれは自分にとっての正義になる。正義ってのは個人の考えによって簡単に作れる曖昧なものだ」
「ふむ、合格だ。先に進むといい」
スフィンクスは脇に退くとそこに座り込んだ
「
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