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八条学園怪異譚
第十九話 口裂け女その五
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かしら」
「美人って言ったらマスク取って来てあれだから」
 これもテンプレである。
「違うって言ったら帰っちゃうのよね」
「じゃあここはね」
「それよね」
「とにかく答えてね」
 相手の方からも言ってくる。
「さもないと話が進まないから」
「そうそう、そうよね」
「それだったら」
 二人も相手に応えて互いに頷き合いそれからあらためて相手に身体全体を向けてそしてこう言ったのだった。
「奇麗よ」
「そう、かなりね」
「やっと言ったわね。それじゃあね」
 相手もやっとと頷いてからそして口にあるそのマスクを外して言った。
「これでも美人か?」
「ああ、本当に口が裂けてるのね」
「耳まで」
 見ればそうなっていた、顔立ち自体は整っているが口が異様に大きい、骨格での口の大きさまでの口がそこにあった、その口を二人に見せてきたのだ。
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