チートあっても…………有るからこそ仕事は大変です
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る。俺はそこのトップに立っている。機動一課から五課までの仕事の割り当てをしたり、捜査情報を収集してまわしたり、申請された軍事物資を注文したり、またそれを割り当てたりと馬鹿みたいな仕事量だ。
「それで、機動六課を作るんだよな」
「ああ。うちのはやてが作るんだ」
「仕事を増やしやがって…………殺すぞ…………」
「まぁまぁ」
「わかってんの? 一課増やすだけで俺の仕事量は三倍だぞ」
「それでも、定時に終わらせる君は恐ろしいんだけどね…………普通の人なら100人ちょっとで一ヶ月かかる仕事を数時間で終わらせるんだから」
当然だ。嫌いな言葉はサービス残業。樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)と並列思考を使って、数十の至高で高速演算処理してようやく数時間だ。
「はっ! 誰が趣味の時間まで潰すかよ。それより、ヴェロッサ。ミッド地上でアインヘリアルとか勝手に作ってるけど、そっちの査察はいいわけ?」
「嫌、良くないよ! というか、何で知ってるんだよ…………」
「それはエーベルヴァイン少将…………ご主人様の趣味がハッキングだからですね」
「君も大概だが…………まあいい。申請書ははやてに渡しておくよ」
「挨拶に来るなら仕事を変われと言っておけ。俺は休暇を取る。例え上が拒否しようが、無視だ。ここ一年ちょっと、休みを取ってないんだからな」
「ここ半年は帰ってませんね」
「…………わかった。ちょっと本気で頼んでみる」
ヴェロッサがかわいそうな眼でこちらを見てきたが、自宅への転移ポートがこの部屋に無かったら絶対ボイコットしてる。
「休暇って、どこに行くんだい?」
「ミッド地上に海水浴だ。うちの子の一人が海に連れてけって五月蝿いからな」
「そうか…………そういえば、あそこに遺跡があるって話しだよ」
「おい、待てコラ。まさか、仕事として調べろと?」
「いや、それを理由に長期の休みとれないかなと…………」
「ふむ…………行けそうだな。よし、ヴェロッサ。はやてとやらに必要書類を一週間以内に揃えて持ってくるように言っておいてくれ。仕方無いから…………本当に本当に嫌だが、一ヶ月分の処理をしておく。休暇に入った後もしばらくはやらん」
「わかったよ。それじゃ、ボクは帰るよ」
「ああ。仕事を持ってこない限りは歓迎してやる」
「あははは…………無理だね」
「死ね。二度と来んな」
「それでは、またお菓子を期待しています」
「ああ。それじゃあね」
ヴェロッサが出て行ったので、俺はヴェロッサに充てていた思考をさっさと仕事に向ける。
「今日から泊まり込みですか?」
「そうだ」
「わかりました。コーヒーのおかわりはいりますか?」
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