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神と魔法とオカルトは
合宿の中で
プロローグ 
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に間に合うか合わないかぐらいだ。

迷ってる場合じゃない、そう判断した佑介は、ベットから飛び起き服を着替え、階段をかけ下りる。板張りの廊下を全力ダッシュして居間に向かう。

居間につくと、母と父と妹が仲良く、ちゃぶ台を囲み味噌汁を啜っていた。佑介も朝ごはんを食べようと座り込む。すると、今年で10歳になる妹の「明霞・めいか」が口を開いた。

「お兄ちゃんが、寝坊なんて珍しいね」
「あら、昨日は合宿が楽しみで眠れなかった?」

妹が蒼い目を輝かせながら、兄の寝坊をいじって来る。その上に、今年で40歳とは思えないほどの若々しさを持った母が、茶化しに来て、佑介は少し不機嫌になる。でも、時間のないのであまり気にせずにご飯をかきこむ。
ご飯を食べ終わると、短くご馳走様でしたを言う。
次は、洗面所に向かう。洗面所で、家族共通の真っ黒い髪を、これまた共通の蒼い目で眺め整えて、歯を磨いた。
玄関に行き、あらかじめ用意してあったバッグを持つ。

「髪よし、服装よし、荷物よし、父さん母さん合宿に行ってきます。3日後には帰ってきます。明霞、ちゃんと勉強するんだよ〜。じゃあ、いってきまーす。」

元気の良い声で行ってきますを告げ、佑介は走りだした。
家を出たのは7時43分だった。


家と学校の間を走り抜いた佑介は、7時59分のところで校門にに到着する。あれ、先生以外に人がいないような・・、そんなこと思うととジャージ姿の小倉先生が声をかけてくる。

「お〜い、遅刻すれすれだなぁ、佑介」
「すいません、先生、寝坊してしまって。それであの〜みんなはどこにいるんですか?」
「ああそれなんだが、まだ来てないなだぁぁぁぁぁぁあ!!」
「それ、マジです・・か?」
「いや、嘘だ」
「嘘かよっ!!」

朝から小倉先生とコントのような会話をする。日課とまでは行かないが、結構な頻度やっていることだ。
いつものように、ツッコミを入れ終えた佑介は、少し呆れたように再度小倉先生に聞く。

「それで、なぜみんながいないんですか?」
「ああ、それは先に合宿のキャンプ場に行ったからさ」
「そ、そうなんですか、先生はわざわざ待っててくれたですね、ありがとうございます。てっきり、生徒に捨てられたのかと。」
「それは、・・ないと思う。よし、じゃあ、雑談はここまでにして、キャンプ場いくぞ〜」

佑介の冗談で、少しが引きつったが、すぐまた陽気な顔に戻り、先生らしくない声で呼びかける。

「そういえば、どこにあるんですか、キャンプ場?」

大事なことを忘れていたと思い聞いてみる。すると、いつもとは違うニヤリした顔をする。

「ああ、ここから直線距離で10キロぐらいのとこにある。まぁ一瞬で行けるけどな。ほら、ちょっと腕つかめよ」
「えっ、ホモ
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