最後の作戦会議
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が鎮座していた。
M−21882式雪風型突撃艦『ゆきかぜ』
それが彼女の名前である。
前型であるM−21881式磯風型突撃艦に比べ対消滅エンジンは増強され全長は約20メートル伸び、そのエンジンパワーで前型を上回る装甲を身に着けた彼女がやってきたのは9週間前であった。
ボロボロになった彼女を物資とエネルギーが不足する中これほど綺麗に直ったのはドック長が優秀であるからに他ならないであろう。
ただ対消滅エンジンはパーツが無かったのだが…。
そんな彼女に一人の男性が近づいていた。
古代 守、階級は中佐。
この艦の艦長である。
古代が彼女を修理したドック長、真田志郎に話しかけた。
「どうだ、戦えるようになったか?」
「ん、ああ。」
真田は歯切れの悪そうに答えた。
「・・・そうか、3日後には出撃する。」
古代と真田は同期だった。
そして顔を見ればすぐに分かる仲だった。
真田の態度を見てすべてを分かった古代は話し始めた。
「冥王星戦線だ、ここで負けたら地球はもう後が無い。」
それが真田と古代の最後の会話であった。
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