暁 〜小説投稿サイト〜
魔王の友を持つ魔王
§44 大惨事超神様大戦〜終焉の世界へ〜
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ツ姿で、"黒王子"アレクサンドル・ガスコイン(名前に自信は無い。エルから聞いた名前は確かこんなだったと思う)が参戦する。

「今更増えても変わらんわ!!」

「なんかもう、居すぎてこれ以上増えても誤差の範囲ってカンジだよね」

 勝ち誇る斉天大聖に対し、呆れを多分に含ませて黎斗はしみじみと呟いた。――これが、フラグだった。

「あれ……?」

 くるくる、くるくると舞う視界。中に浮く浮遊感。眼下に見える、自分の身体。驚いた体の斉天大聖とアレク。

「破魔の主よ、悪いが頂くぞ」

 そう厳かに宣言するのは、甲冑に身を包んだ湖の騎士。

「らんらん!?」

 叫んだ瞬間、頭は馬に蹴り飛ばされて大地へ落ちる。ドニとペルセウスが応酬を交わす剣の極地へと。

「あ」

 間抜けな声と一緒に。ドニの剣が、迷うことなく粉砕した。

「「……」」

 黒王子も、冥王も。いきなりの脱落者に唖然として。

「痛いなヲイ」

 再生を遂げた黎斗に得心する。

「再生系の権能とは珍しいな。……しかし、まさかおまえも来るとはな、ランスロット」

 興味深そうに観察していたアレクも、ランスロットを視界に入れれば心底嫌そうな表情に変わる。

「っー…… ランランおまぇやってくれたなぁ!?」

 ランスロットが鎧さえしていなければ、葡萄酒の誘惑(マイナデス)で優位に立てるのだが。鎧による抵抗が精神攻撃を阻害する。

「そんな可愛らしい名前コイツには似合わんぞ」

「……その口を閉じろ」

 毒を吐くアレクと何故か不機嫌そうに槍を構えるランスロット。

「僕は残機無限なんてチートじゃないんですがねぇ……」

 項垂れる黎斗に対し投げかけられるのは、いつかの声。

「流石に苦戦しているようだな」

 次の瞬間、ランスロットが吹き飛ばされる。大鎌がランスロットの槍と激突したのだ。

「古き王よ。貸し一つだ。気たるべき私との再戦。その時逃亡しないことを条件に今回力を貸してやろう」

 アテナが、予想外の言葉と共に舞い降りる。

「ツンデレ発言っぽいけど……まぁありがとう?」

 銀髪の少女がランスロットに向かい合って。

「女神アテナよ。何故貴女が破魔の主に力を貸す?」

「彼の神殺しを倒すのはこの私だ。大地母神(・・・・)として、死と再生の女神として。私が決着をつけねばなるまい」

 イナザミの権能を見られたからか。そして、それが大地母神の神格と見抜いたのか。

「敵討ちっすか……」

「それもあるがやはり貴方に負けたままなのは、な。貴方が本気で逃亡すれば探し出すのは至難の業。ここで貸しを作っておくに越したことはない。貴方は約束は守る(・・・・・)だろ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ