§44 大惨事超神様大戦〜終焉の世界へ〜
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ツ姿で、"黒王子"アレクサンドル・ガスコイン(名前に自信は無い。エルから聞いた名前は確かこんなだったと思う)が参戦する。
「今更増えても変わらんわ!!」
「なんかもう、居すぎてこれ以上増えても誤差の範囲ってカンジだよね」
勝ち誇る斉天大聖に対し、呆れを多分に含ませて黎斗はしみじみと呟いた。――これが、フラグだった。
「あれ……?」
くるくる、くるくると舞う視界。中に浮く浮遊感。眼下に見える、自分の身体。驚いた体の斉天大聖とアレク。
「破魔の主よ、悪いが頂くぞ」
そう厳かに宣言するのは、甲冑に身を包んだ湖の騎士。
「らんらん!?」
叫んだ瞬間、頭は馬に蹴り飛ばされて大地へ落ちる。ドニとペルセウスが応酬を交わす剣の極地へと。
「あ」
間抜けな声と一緒に。ドニの剣が、迷うことなく粉砕した。
「「……」」
黒王子も、冥王も。いきなりの脱落者に唖然として。
「痛いなヲイ」
再生を遂げた黎斗に得心する。
「再生系の権能とは珍しいな。……しかし、まさかおまえも来るとはな、ランスロット」
興味深そうに観察していたアレクも、ランスロットを視界に入れれば心底嫌そうな表情に変わる。
「っー…… ランランおまぇやってくれたなぁ!?」
ランスロットが鎧さえしていなければ、葡萄酒の誘惑で優位に立てるのだが。鎧による抵抗が精神攻撃を阻害する。
「そんな可愛らしい名前コイツには似合わんぞ」
「……その口を閉じろ」
毒を吐くアレクと何故か不機嫌そうに槍を構えるランスロット。
「僕は残機無限なんてチートじゃないんですがねぇ……」
項垂れる黎斗に対し投げかけられるのは、いつかの声。
「流石に苦戦しているようだな」
次の瞬間、ランスロットが吹き飛ばされる。大鎌がランスロットの槍と激突したのだ。
「古き王よ。貸し一つだ。気たるべき私との再戦。その時逃亡しないことを条件に今回力を貸してやろう」
アテナが、予想外の言葉と共に舞い降りる。
「ツンデレ発言っぽいけど……まぁありがとう?」
銀髪の少女がランスロットに向かい合って。
「女神アテナよ。何故貴女が破魔の主に力を貸す?」
「彼の神殺しを倒すのはこの私だ。大地母神として、死と再生の女神として。私が決着をつけねばなるまい」
イナザミの権能を見られたからか。そして、それが大地母神の神格と見抜いたのか。
「敵討ちっすか……」
「それもあるがやはり貴方に負けたままなのは、な。貴方が本気で逃亡すれば探し出すのは至難の業。ここで貸しを作っておくに越したことはない。貴方は約束は守るだろ
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