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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生
三回戦の様子。
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女子高から送られてきた添付ビデオの中身を見せたいんだ。だから少し残って。」
私自身あのビデオを見たくはない。
『第30会全国高等学校戦車道大会決勝戦。白河女子高等学校対時川商業高等学校。本年度も30大会連続で決勝戦まで上がってきた白河女子高等学校。対するは負けると横田工業高等学校と併合になる時川商業高等学校。今回の部隊は内木演習場での試合です。此処、内木演習場は谷、崖等の危険な演習場ですので選手のみなさんには注意して頑張ってもらいたいですね。』
前置きが長いため問題のところまで早送りすることにいした。
『ご覧ください。時川商業高等学校の戦車を谷から落とすあの戦い方を。これはルール上大丈夫なのでしょうか?此処で時川商業高等学校が白旗をあげています。ですが審判からはなんの連絡もありません。また一両落とされました。やっと白河女子高等学校の隊長が乗るMBT-2の登場です。まさか、いきなりフラッグ車に砲弾を撃ち込みました。』
私はここでビデオを止めた。
これ以上見ても意味がないとう言う理由もあるが、それ以前に私が見ていられなかった。
「これが昔の大狩流なんですか?」
一年生の質問にただ頷くことしか出来なかった。
「私は同じ流派のしたことに責任は取るつもり。もし横田高校が上がってきたのなら謝るつもりだった。」
しかし横田高校は一回戦で九州中央高校に負けた。
次いつ会えるかわからない。
「梨華が重く思う必要はないと思うよ。」
私に励ましを入れたのはみほだった。
「それで当時の人はしっかり反省したはずなんだから。」
「そうです。梨華先輩は何も悪いことしていないのですから。」
みほに続いて他の仲間も励ましてくれた。
「ありがとう、みんな。」
私は感謝をした。
蔑まなかった仲間たちに。
大狩流の闇はこれだけではないのである。
でもまだ梨華は知らなくていい。
もうちょっと大人になってから分かるのである。


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