スーパーロボット大戦OGs
0111話
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たれたゲシュペンスト・タイプRVのM90アサルトマシンガンの弾丸がグロウセイヴァーとアンジュルグの丁度中間地点を通り過ぎていく。追撃を行っていた場合はあの弾丸はグロウセイヴァーへと命中していただろう。
「さすがにエース級2機を同時に相手にしつつ、エクサランス・フライヤーも……というのは厳しいな。ラウル、お前は少し休憩していろ」
通信でラウルへとそう告げ、左手に持っていたガン・レイピアの銃口をエクサランス・フライヤーの方へと向ける。
「ちぃっ!」
それを見たラウルは咄嗟にディストラクションライフルの銃口をこちらへと向けて迎撃。ディストラクションライフルの弾丸とガン・レイピアの細長いビーム弾が空中で激突し相殺されるが、徐々にガン・レイピアが押し負けてくる。
「加速っ! グレイプニルの糸、起動!」
精神コマンドの加速を使用し、ディストラクションライフルの弾丸を避ける為にエクサランスの下からその背へと回り込む。同時にガン・レイピアを武器ラックへと戻し、左手のグレイプニルの糸を起動。そのままエクサランス・フライヤーへと絡みつける。
「う、うわっ、何だ!?」
念動力の糸により雁字搦めにされたエクサランス・フライヤーはそのまま空中に浮かんでいる事も出来ずに、地上へと落下した。
「あれは、キョウスケと戦った時に使った……」
「グレイプニルの糸、と呼ばれる武器です。レモン様が開発したT-LINKシステムにより念動フィールドを糸状にして敵を絡め取り、時には切断も可能な危険な武器です」
「切断が? いや、しかしあの時は……」
「糸に切断力を与えるにはとてつもなく消耗するらしく、隊長と一緒の部隊にいた私でも見たのはほんの数度。いわゆる切り札のような物だと考えられます」
「……つまり、私達は彼に切り札を使わせる所まで追い詰める事すら出来ていなかったのか」
そんなギリアムとラミアの会話を聞きながら、アンジュルグとゲシュペンスト・タイプRVの方へと振り向く。
「さて……行くぞ。加速!」
あちらの戦術がこちらに射撃武器をなるべく使わせないようにするというのなら、こちらからそれに乗ってやろう。アダマン・ハルパーを馬上槍へと変化させ、クロノスのブースターと精神コマンドの加速を使用してアンジュルグへと突っ込んでいく。もちろん馬上槍を構えたままだ。
アンジュルグのミラージュ・ソードと同じく……いや、より突きに特化した性能を持つ馬上槍だ。その巨大さもあり、迂闊に受け止める事は出来ないだろう。となると、回避するしかない。……それが、俺の目的であるとも知らずに。
「くっ!」
さながら俺自身が弾頭であるかの如く馬上槍を構えて突っ込んでいくと、こちらの目論見通りにアンジュルグは上へと回避する。こちら
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