暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜人形使いの集い〜 フェアリーダンス
アミュスフィアGetだぜ!
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13:00になったので3人揃って4Fへと向かう
すると凄まじい数のダンボール箱が倉庫一面に集積されていた、箱には「アミュスフィア」と書いてある
なんか凄い状態になってるなと思っていると4Fのバイトリーダーがニコニコしながらやってきた
「新製品のアミュスフィアっていうTVゲームなんですけど、これの梱包・出荷作業をやってください」との事
吉永君、角田君と3人でチームを組み、伝票を受け取って出荷先別に梱包を始める
縦4台、横5台、高さ4段の計80台を1PLに積み上げ、シュリンク梱包していく
なんでも今日1日で10万台を出荷しなければならないらしい
4Fのメンバーはフォークマンを含めて総勢22名
1梱包80台だから1250梱包の計算になる、これ終わるのか?

「アミュスフィア」とやらは軽いので楽だと思っていたが意外とそうでもない
1段目の積み込みは腰を曲げる必要があるので長身な俺には結構つらいのだ
15:00になって中休み、1Fへ降りて吉永君、角田君と雑談
「なんで一緒に来たの、遠藤さんが行くなら俺も行きますとか変な事を言ってたよね?」と問う
「だって遠藤さんいなくなったらプリンタの4段目と5段目を積まなきゃいけないじゃないすか」と吉永君
「あんな重いのを高い所に積み上げるの嫌ですよ」と角田君
「そういう事か・・・」
別に俺を慕ってたわけじゃないのね・・・
もっとも慕われる事なんか何もやってないけど、喋るの初めてだし

15:15 休憩が終わって4Fへ戻って延々と「アミュスフィア」の積み込み梱包作業を続ける
「これ何なんだろうね、なんかTVゲームとか言ってたけど」
「遠藤さん、VRMMOって知らないんすか」
「それ何?」
吉永君が説明を始める、SAO事件とかナーブギアとか知らん単語がポコポコと出てくる
一応TVのニュースなんかは見ているが興味が無かったのでスルーしていたのだ
「それで、それって面白いの?」
「俺もやった事ないんでわからないですけど、ALOってのが評判良いらしいですよ」
「ふ〜ん」
俺も中学・高校まではTVゲームが大好きでゲームセンターに入り浸っていた
"対戦型バーチャル格闘ゲーム「MBZ」"の全国大会で3期連続優勝したのが俺の密かな自慢でもある
しかし大学に入ってから以降はまったく遊んでいなかったので最近の情報には疎い

作業が始まってしばらくした所で「グシャーン!」という音と共に
「アリャリャ〜」という声が聞こえてくる
どうやらフォークリフトが梱包済みの列に突っ込んだようだ
見に行くとフォーク刺口の少し上をぶっ潰してボコボコになっている
まあ、人身事故じゃなくて良かった
箱に穴があいた「アミュスフィア」4台は廃棄品置き場に退け、欠けたPLに新品を積み上げシュリンクをかけなお
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