冥府の女神と平和の使者
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しない
やはりピースメーカーの性能を熟知しているのだろう
再び飛来するシノンの弾丸を弾く。これで俺の銃に装填されている銃弾はゼロ
まあ、計画通りだが
俺はシノンの潜伏するバスの背面に背をつける。狙撃銃はその重量故にほぼ真下やほぼ真上を狙うのは不可能だ
それでも何をしてくるか分からないので素早く弾を装填
「っ!?」
嫌な予感に逆らわず体を横へ投げ出す
ちょうど俺の体があったところを弾丸が走った。バスの車体を見ると小さな穴が開いていた
「アンチマテリアル・ライフルか……!?」
対物狙撃銃。それならばバスを貫いて俺を撃つことができただろう
鏡か何かで俺の位置を特定し撃った。シノンの銃がアンチマテリアル・ライフルだとわかった今、安全な場所はないな
今、俺の銃に入っている弾は両方あわせて五発
「行くしかねぇか」
狙撃手相手に狭いバス内で戦いたくはないが、戻ろうとしても後ろから撃たれるだけ。シノンもそれはわかっているだろう。だから迎撃のための準備をしてあるに違いない
「キリトといい、シノンといい……。楽しませてくれるな」
シノン……いや、詩乃。まずは俺の強さ。SAOで鍛えた心の強さ。おまえに教えてやるよ
中に入って目に入ったのはこちらに狙撃銃を向けているシノン。もちろんすぐさま撃ってくる
読んでいた俺は難なく撃ち落とすとシノンに向かって走る。シノンは反動で後ろの座席に座り込むが副装備であろう拳銃を抜いていた
シノンが撃とうと引き金に指をかけた瞬間斜めからシノンの銃を撃ち抜く。それにより照準がずれ、バスの運転席の当たりを蜂の巣にした
その隙にシノンに近づいていた俺はシノンの銃をシノンから弾き飛ばし、左手に持っていたピースメーカーを捨て、シノンを座席に抑えつけ、銃口をシノンの体に当てた。そして、長い息を吐く
「あー……心臓に悪い」
狙撃銃みたいな大口径の銃の弾を弾くのは本当にストレスが溜まる。一発当たれば終了なんて現実みたいじゃねぇか。SAOよりも質が悪い
本当に疲れたような顔をしていたのかシノンはクスリと笑った
「……私の負けね。撃って」
「おいおい物騒だな」
「恥を晒そうっていうの?この、あなたが押し倒しているような状態で」
「む……」
確かにそんな感じの体勢だな。でもこうしないと距離が詰めれないから
「そんなつもりはない。……というかシノン。顔が赤いが」
「あなたがリアルで好きな人に似てるだけよ」
それは恐らく自惚れで無ければ本人ですから
「それで?この状態で止めた訳は?」
「この世界に俺とキリトが来た理由」
「いいの?」
「本戦に出る以上信じる信じないは別として聞
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