追想〜騎士姫の乱舞〜
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アインクラッド五十層主街部『アルゲード』。私は、私の恋人であるクラディールと、彼の相棒のキリト君が住んでいる宿屋に来ていた。
「すぅー、はぁー。よし!失礼しまーす!」
「ッ!誰だ!・・・・・・・ってなんだ、リリーナさんか、生憎クラディールは居ないぜ。ふらっとどっかに行って帰って来ない」
全身を黒ずくめの装備で固めたキリト君は、戸惑いながらも私にお茶を出してくれた。・・・・・・・・あ、このお茶美味しい。
「いやね、その・・・・・・・何?キリト君、私の顔に何か付いてる?」
「いえっ!別に!」
う〜ん、どうしたんだろう、キリトくん、顔真っ赤にして、顔反らしてる癖にこっちチラチラ見て来て・・・・・・・ちょっとからからって見ようかな♪
「触ってもいいよ。触る?」
冗談めかして言って見たけれど、どうやら相当の破壊力が有るようだ。キリト君は鼻血を噴いて倒れてしまった。
「ちょっ、キリト君、大丈夫!?」
倒れたキリト君に駆け寄って、強く揺さぶるが鼻血の勢いは止まらない。ど、どうしたらいいの!?
キリトサイド
俺はリリーナさんの破壊力抜群の冗談で、鼻血を噴いてぶっ倒れていた。
(う、うっわぁぁぁぁ!胸が!胸が当たってる!何これ!?死ぬほど嬉しいのにちっとも嬉しくない!リリーナさん早く離れてぇぇぇぇぇ!)
「ただいま〜キリト、留守番済まないな・・・・・・・何これ」
最悪のタイミングで帰って来た!この状況は・・・・・・・言い訳のしようが無い。アーメン。詰んだ。俺は相棒の彼女に欲情した最低野郎としてアインクラッド中に名を知られる事になるんだ・・・・・・・・
「キリト、後で圏内戦闘三十回な」
神様。あんた俺の事嫌いだろ。
取り合えず、クラディールがリリーナさんから俺を引き剥がしてくれたので、鼻血も止まり落ち着いて来た。気を取り直してリリーナさんの話を聞く。凛と背筋を伸ばすリリーナさんを見て、俺達の表情も自然と引き締まった。
「私がしたいのは依頼よ、審判の騎士(ラダマンテュス)としてではなく、白の剣士、黒の剣士としての二人に依頼したい事があるの。」
その依頼に依って、俺達は笑う棺桶すら霞む程の悪意、憎悪をかいま見る事となる・・・・・・
「・・・・・・・・・攻略組に、殺人者(レッド)ギルドへの内通者がいるかもしれない」
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