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終結
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リトはゲツガを見て小声で言った。

「お前は……お前は何で、自分を悪者にしようとするんだよ……」

 しかし、そのゲツガはまったく別人に見えた。姿形が同じでも長い間一緒にいたはずのあいつとはまったく違う。そう思って耳を澄ますと聞こえた。

「俺のマスターは、この世界の起源からいるんだ。管理者権限(アドミニ)を何個も複製して持ってんだよ」

 その言葉にキリトは気付く。あいつはウィルスの力を使い、乗っ取られたと。キリトは毒付き剣を握る。そして、自分はただ見てることしか出来なかった。あいつが、ゲツガが壊れていくところを。すると、アスナが言った。

「もしかして……ゲツガ君の狙いって……私達が茅場晶彦を倒させるさせることじゃないかしら?」

 アスナと目を合わせる。そして、考える。あいつがなぜこんなことをしたのかを。考えていると、ゲツガの悲鳴が聞こえた。

「があああぁああ!!」

ゲツガは茅場晶彦に腹を貫かれている。しかも、ゲツガに戻っている。茅場晶彦が俺らが後ろにいるが気付いていない。それなら、そう思いキリトとアスナは立ち上がる。

「行こう、アスナ」

「うん、ゲツガ君を助けに、そしてこの世界から出るために」

 そう言ってキリトはエリュシデータをアスナはランベントライトをしっかりと握り、茅場晶彦にへと突っ込んだ。ゲツガはキリトたちが見えたのか微笑し、こちらに手を伸ばした。そしてアスナとキリトは茅場晶彦を背中から突き刺した。

「ゲツガ……お前は説明が足りなすぎるんだよ……」

「なんで……君はいつも一人でかっこつけようとするの……」

 この攻撃によりHPがゼロになったので茅場晶彦に勝った。

「どうやら、私の負けみたいだな……」

 ゲツガのほうを向いて茅場晶彦はポリゴンとなり消えて言った。

「「ゲツガ(君)!!」」

 キリトとアスナは剣が刺さりっぱなしのゲツガの近くによる。ゲツガはもう目には光が消えかかったように暗かった。アスナは素早くユキの方に走って行った。

「ゲツガ!!今、お前を殴りたいところだがこれを飲んで早く回復しろ!!」

 そう言ってゲツガはキリトから差し出されたポーションを受け取ろうとしたがそんな力も無いのか持った瞬間、すぐに落ちてしまった。その間にゲツガは剣に貫かれているため刺突継続が続いた。すぐに抜いたがその瞬間、HPがゼロになってしまった。

「おい、ゲツガ!お前こんなところで死なないんじゃなかったのかよ!!」

 キリトはゲツガの名前を必死に叫び続ける。その時、アスナはユキを連れてきた。

「ゲツガ君!!」

 ユキはアスナから離れ倒れそうになるが何とか堪えゲツガの横に膝を突く。

「私を置いていかないって言ったじゃない!!何
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