終結
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ゲツガは突き刺さる腹に突き刺さった剣によっての痛み、片目を斬られた痛み、腕を落とされた痛み、そのほかにもたくさんの痛みのせいで意識が朦朧としている。
「何か戻ったみたいだな……だけど……今は奴の力を使わなくても……俺は負けられない……」
そう掠れた声で言うと茅場晶彦は腹に刺さっている剣を一層に奥へと突き刺す。
「がああああぁあああ!!」
「正直、君が呼んだチェンジャーというものに聞いてもよく解らなかった。なぜ彼は、私しか持たない管理者権限を持っていたと思う?それと、少しでも知っていたら教えてもらおうか」
茅場晶彦の質問にゲツガはゆっくりと答える。
「奴らは……ウィルスだ……俺の身体を今まで蝕み続けた……野郎どもだ……」
「他に何人かいるのか?」
そう言ってまた剣をぐりぐりと回転させていく。
「がああぁあああぁあ!!」
ゲツガは痛みに堪え、口にした。
「あいつらは……七人いる……らしい……。そいつらは……俺を器の人間……そう呼んでいる」
そう言うとゲツガは、茅場晶彦の腕を掴み攻撃を止めさせる。
「いい加減痛ぇんだよ……ッ!!」
そう言って握力で握りつぶそうとするかのように力を込める。しかし茅場晶彦はそれをものともせずに攻撃を止めない。
「があああああ!!」
ゲツガの叫びがドームの中を木霊する。
「他に知っていることは?」
「俺は……消去……される……ぐらい……だ」
そう言うと茅場晶彦は言った。
「それのことなら安心したまえ。君は削除されない。さっきのチェンジャーという奴が君の身体をウィルスと悟られないように隠蔽されているらしくてね、カーディナルも私も気付けなかった。それと、君の身体を刺した時、なぜ奴が消えたんだ?」
「俺の背中には……あの力を……使ったり……乗っ取られる……と……契約印ってものが浮かび上がるらしい……。だから……たぶんその印を……破壊した……ことで……俺との接続が……切れたんだと……思う」
そう言うと、茅場晶彦はもう十分に理解したのかゲツガに止めを刺そうと剣を更に突き刺そうと力を入れる。それを今出せる精一杯の力で防ぐ。だが、意識が朦朧として正直、持ちそうにないだからゲツガは手を離し茅場晶彦の後ろに向けて手を伸ばした。
「後は……お前らの仕事だぜ……」
「どういうこと……」
そう言おうとする茅場晶彦の身体から細剣と黒い片手剣の先が突き出ていた。
「ゲツガ……お前は説明が足りなすぎるんだよ……」
「なんで……君はいつも一人でかっこつけようとするの……」
キリトとアスナを見た茅場晶彦は微笑してからゲツガのほうを向いた。
「どうやら、私の負けみた
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