第八十話
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あえず、封時結界張っておくよ」
そう言ったなのはが慌てて結界を張りなおす。
「ほう。なかなか面白き技を使うものよ」
何故か感心している須佐之男。
「ふむ、現実世界とは分かたれた空間と言う所か。…ならば暴れまわっても問題はあるまいっ!」
「ちょっ!ルールは?」
「そんな無粋な物は不要だ。どちらかが倒れ倒される。これ以外は無いっ!」
そう言うと須佐之男は地面を蹴り、その巨漢に似合わない速さで駆けると、そのコブシを振るった。
「オラっ!」
その攻撃にユカリはアーシェラを連れて下がり、ソラ、なのは、フェイト、シリカもそれぞれ回避行動に移っている。
「ちょっとっ!何やってるの!?アテナ姉さん!」
「ソラは限界であろう。ならば、アオが戦ってやれば良いのだ」
アテナは避けようとしたアオを拘束し、押し留めている。
「あーっ!?もうっ!」
もはや回避行動は不可能。アオはやけくそ気味にオーラを噴出させた。
ドーーン…
コブシが当たったにしては凄まじい音を上げる。
「ほう…それか…」
現れ出でた大きな上半身のガイコツがアオとアテナを守るようにして須佐之男のコブシを防いでいた。
巨大なガイコツは肉付くように女の形を取り、さらに甲冑を纏うと巨大な益荒男へと変貌する。
須佐能乎である。
スサノオが現れる頃にはアオは既にバリアジャケットを展開し、戦闘準備を整え終わっていた。
「おっと!?」
現れたスサノオはその太い腕で須佐之男をひっ捕まえると、その豪腕で投げつけた。
「うおおぉぉぉぉぉぉおおおお!?」
ガラガラと建物をなぎ倒しながら減速し、土煙が舞い、ようやく着地。しかし、すぐに須佐之男は瓦礫の中から這い出してアオをにらみつけた。
「相手は鋼の属性を持つ神だ。鋼は不死の側面も持っている。油断せぬ事だ」
と、アテナはアオに言い置くと、その場を離れる。
「あーちゃんっ!」
「アオっ!」
と、心配に成り駆け寄ろうとするユカリ達をアテナが遮る。
「待て、神との一騎打ちを邪魔するのは無粋と言うもの。今しばらくは観戦せよ」
「でもっ」
「なに、ユカリの自慢の息子なのだろう?」
「そうだけどっ!」
「ならば信じて見ていれば良いのだ。それになかなかに面白き組み合わせ故な」
止めるアテナだが、単にアテナがアオの戦いを見たいだけではないのだろうか?
さて、スサノオを使ったアオだが、説得虚しくどうやら命のやり取りになるようだ。
そうなった時、アオは相手に容赦しない。
「かっかっかっ!中々の豪腕よ。久方ぶりの強敵にオレもいささか高ぶってくるものよ」
なんて賞賛して
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