Mission 3 交差する赤と青
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「まさか、カラーリングまで変わるとは……元は白を基調とした『白式』という名前だったのだが。これではその名前は通用しないな」
「ならこのISの名は『ゼロ』にしよう」
「自分の名前を付けるなんてなかなかに詩人だなゼロ」
「あくまでもコードネームのような物だ」
「なんでもいいが……油断をするなよ」
「ぜろっちが怪我するのなんて見たくないからね〜」
「ほらいい加減離れろ」
チフユがホーキとホンネを離れさせる。
そして俺を見上げ目線で「勝ってこい」そう言っているように俺は見えた。
出る前に武装の確認をしておこう。
ん? ゼットセイバーがアクティブになっている? ISの展開時は使えるのか?
後は…………
『バスターショット』
『トリプルロッド』
『リコイルチェーン』
『リコイルロッド』
『シールドブーメラン』
『ゼロナックル』
俺がこの世界に飛ばされたときに無くしたと思っていた武装か。
この武装たちなら扱いなれている。負ける気などさらさらしない。
「ゼロ君、時間です。発進準備完了、いつでもいけます」
「ハッチを開けてくれ。すぐに行く」
そう、ヤマダに伝えると眼前の壁の真ん中に線が入り上下に開いて行く。
光がさしてくる。
この高揚感、いつ振りだろうか。戦闘に高揚感を感じるなんて久しくなかったからな。
「ゼロ君、出れます」
「負けるなよ、ゼロ」
「負けないでね〜」
キィィィィィンと甲高い音が鳴りスラスターを起動する。
ゴウッと腰回りについたアーマーの排熱口から風を排出し、空中に浮遊する。
「行ってくる」
バゥン! といった感じの音を立ててスラスターが炎を上げる。
どんどん加速し風を切る。
空を飛ぶというのはこんなにも爽快なのだな。
ばっとハッチからアリーナへ飛び出し完全に宙に浮く。
「あら、逃げませんでしたのね」
「誰が逃げるか」
お互いに言い合い、それぞれの武器を展開する。
オルコットは巨大な銃。俺はいつも通りゼットセイバーとバスターショット。
≪試合開始だ!≫
チフユの声が空から響き、戦闘が始まった。
Side --- <セシリア>
「こちらから行かせて貰いますわよ!」
『スターライトmkV』で先制射撃を放つ。
青白い光が、銃口から飛び出しゼロへと向かう。
見た所彼の機体は近接型のようですわね。一応射撃武装も所持しているようですがあのおもちゃのような小さな銃では牽制にもなりわしませんわ。
「どうした、やけに直線的な攻撃だな」
「その余裕どこまで続くか楽しみですわ」
即座に、第二射、第三射、四射、五射と立て続けに放つ。
光の
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