Mission 2 成長の証
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〜。そういえば明日も教えた方がいいのかな?」
ニコニコとしながらそんな事を言ってくれる。余っている袖がブンブンと宙を舞う。
色々と世話になって……本当に感謝しきれないな。
「いや、明日はホーキとの鍛錬がある。ホンネも一緒にやらないか?」
「ん〜ん、私はいいや〜。どっちかって言うと射撃の方が得意だしね〜」
「そうか。それじゃあホーキ明日はよろしく頼む」
「分かった。まぁ私がゼロに教えるよりも、ゼロに教わることの方が多そうだがな」
「じゃ、私はそろそろ帰るね〜。ルームメイトも心配してるだろうしね〜。ば〜いば〜い」
トコトコと昨日のようにぽわ〜っとした雰囲気を残して去ってい行く。
俺も早く寝ないと明日が辛いな。
だが、昨日で身をもって体感したが睡眠というのはどうにもなれないな。まず疲れがたまるというのが初体験だったが睡眠はやり方が分からずに苦労した。俺の『スリープモード』とは違うんだな。
Side --- <セシリア>
「まったく。本当に何なんですのあの方は」
ダンッと机にグラスを叩きつける。勿論飲んでいるのはジュースだ。
予想以上に大きな音がしてルームメイトを起こしてしまったかと心配になり見てみるが規則正しい寝息を立てている。
あの、ゼロ・アンリエットという殿方。このわたくしにむかってあのような口のきき方は失礼すぎますわ。
それに、急に泣き出しますし、殿方はもっと強くありませんと。精神的にも肉体的にも。
「でも、今日の昼食事のあれは……迫力がありましたわ」
昼食の折に見せたあの気迫はわたくしでも軽く恐怖を覚えましたから。
睨んでも怯まないなど精神力も昨日と比較にはならないくらいに強くなっていましたし。
彼は誰かのためになら強くなれるのでしょうか?
「いえ……そんなおとぎ話のような事がありえる訳無いがですわ」
気持ちの持ち方で変わったというには余りにも変わり過ぎですわ。
あれはまるで別人のような、まとう雰囲気からなにから全てが昨日感じたものとは違いましたもの。
カランとグラスの中の氷が揺れた。
「あら、もうこんな時間ですのね」
あれこれと考えを巡らせているうちに真夜中になっていたようだ。
いい加減寝ませんと、もうこの窓から見えるくらいに月が傾いていますし。
こんなにも誰か一人に興味を持ったのは久しぶりですわね。
興味と言っても決して恋愛感情などではありませんが。
「絶対にわたくしの前に倒れ伏して貰いますわ」
まだ、約束の日まで残り六日。どこまで強くなっているかは楽しみですわ。
まぁ、どんなに強くなっていてもわたくしと『ブルー・ティアーズ』に勝てるという可能性は0でしょうけどね。
でも万が一という事
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