Mission 1 精神が……?
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ロ君は泣いているんですか?」
「あ〜、先生せっしーがね、ぜろっちにひどいこといってたんだよ〜」
「せっしー? ……オルコットさんですか?」
「い、いえ、わたくしはなにもしていませんわ!」
「本当ですか?」
「ほ、本当っ……だ。気にしないで授業を始めてくれ」
「ゼロ君? そういうのは布仏さんの袖を離してから言ってください」
ヤマダの諭すような口調に初めて自分がホンネの袖を掴んでいた事に気が付く。
無意識に掴んでいたのだろう。何故だかホンネの袖を掴んでいると多少安心する。
離したくない。なにかよくわからない感情が渦巻く。
「先生、わたしぜろっちの隣にきてもいいですか?ぜろっちも一人じゃ心細いでしょ?」
「そ、そんなことは……」
「許可します」
「お、おい!俺は別にっ!」
「なら命令です。布仏さん、あなたはアンリエット君の隣に来なさい。これはゼロ君のためでもあるんですよ? それに教師として情緒不安定な生徒は放っておけませんから」
「それじゃ、移動しようっと〜」
「はい、それじゃあみなさん席についてくださいね。これから重要な話し合いがありますよ」
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10分後
「ではだれかいませんか? 自薦他薦を問いません」
ヤマダの話によると『クラス代表』という物を決めるらしい。
このクラスをまとめ、イベントなどでは先陣を切る存在なのだそうだ。
つまり『部隊長』のようなものか?
「それならこのわたくしセシリ……」
「私はアンリエット君がいいと思いまーす」
「私も私も」
「すぐ泣いちゃうけど、逆にそれが武器になるんじゃないかな?」
「加護欲をそそられるよね。相手の戦意を削ぐのに適任だと思いまーす」
「それに試験の時教官倒したんでしょ? なら戦闘技術でも申し分ないよね」
「って言われてるけどぜろっち大丈夫そう?」
「俺は別にやりたくない。人の上に立つのは柄じゃないんだ」
「とりあえず、第一候補に入れておきますね」
黒板に俺の名前が書き出される。
嫌なのだ。なぜか本能が人前に立つ事を拒絶したがる。
「他にやりたい人とかはいませんか?」
「はい!」
「オルコットさんですね。ではこれはどう決めましょうか多数決がいいですかね」
「いえ、そんなことをしなくともこうして彼はやる事を拒否しているわけですしここは私が」
「ぜろっち本当にやりたくないの?」
「やりたい。オルコットには負けたくない」
なんだか対抗心が湧きあがる。あいつには負けたくないのだ。
「あら、なかなかの根性を見せますのね。で、何か決めるのにいい方法の
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