第百六十四話 混戦
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人を止めた。
「残念だけれどな」
「くそっ、そうだな」
「今はな」
見れば彼等は後方にいる。ロンド=ベルの前にはシャドウミラーの軍勢が何重にも展開している。それを突破してすぐに彼等のところに行くのはどう見ても不可能だった。
「無理か」
「今は戦うだけしかできないか」
「戦うしかないが」
ここでまたククルが言った。
「それこそが思う壺なのかも知れない」
「ちっ、忌々しい奴だ」
ムウにしろ今は歯噛みするしかなかった。
「こっちからはどうしようもねえってわけか」
「今はそうでもですよ」
今度はフレイが出て来た。彼女は今もアカツキに乗っている。
「後でどうにかしないと」
「どちらにしろシャドウミラーとは近いうちに決着をつけることになる」
今言ったのはアルフレドである。
「その時にわかっても遅くはない」
「そういうことですか」
「そうだ。時として簡単に考えろ」
生真面目なガムリンに対しての言葉であった。
「さもないと額がだ」
「ですからこれは生まれてからです!」
額についてはすぐに反応する彼だった。
「何の問題もありませんから!」
「いや、それはどう見てもよ」
「危ないな」
ロウとイライジャがすぐに彼に突っ込みを入れた。
「そのままいけばな」
「出家だ」
「出家って何ですか出家って!」
「つまりは」
「言わなくていいです!」
フレイにも言い返す。
「そこから先は!説明不要です!」
「ストレスと食べ物には注意しろ」
アルフレドがまた言ってきた。
「いいな、それは」
「ですから私は」
「あと清潔にしておけ」
アルフレドの言葉は続く。
「くれぐれもだ。いいな」
「ううう・・・・・・」
「世の中二十代にしてくる場合もある」
「怖い話だな」
「そうだよな」
それを聞いている男組は気が気ではなくなってきている」
「三十代になれば余計にだ」
「三十代で来るのか」
それに驚いているのはドモンだった。
「髪の毛は」
「ああ、貴方は大丈夫よ」
しかし彼にはレインがいた。
「お父さんもお兄さんも禿げてないでしょ」
「それは確かだが」
「あと私のお父さんも大丈夫だったし」
「では俺達の子供もか」
「そうよ、大丈夫よ」
こんな話もするのだった。
「それはね」
「だといいな」
「髪の毛は長い友達でないとね」
「そうだな」
ハイネも二人のその話に頷く。
「俺も気をつけないとな」
「全くだ。そうだなアスラン」
「うっ、また俺か」
アスランはミゲルの言葉に困った顔になった。
「髪の毛の話になると」
「あんた本当に最近凄いけれど」
メイリンがミネルバから言ってきた。
「本当に大丈夫なの?」
「俺は禿じゃない!」
自分ではこう言うのである。
「これは元々だ!
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