暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百六十三話 アクセルの決断
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
還せよ」
テツヤがここで告げてきた。
「そしてキールに戻るぞ」
「うむ、わかった」
「それではだ」
二人もそれに応えて戻る。今は戦いを終え帰還する彼等だった。
アクセルもその中にいた。彼はラミアと向かい合っていた。そしてアルビオンの中で話すのであった。
「俺がここに戻ったことについてどう思っている」
「ありのままだ」
こう返すラミアだった。
「それだけだ」
「ありのままか」
「私は人間として生きる」
彼女が言ったのはこのことだった。
「そして隊長、いや」
「アクセルでいい」
こう呼ばせることにしたのだ。
「俺も御前のことはラミアと呼んでいるからな」
「そうか。ではアクセル」
「ああ」
「御前もそうするのか」
「俺は最初から人間だった」
彼はまずこうラミアに返した。
「しかし本当の意味で人間だったかどうかはまだわからない」
「それではそれを確かめる為にだな」
「そうなる。俺はロンド=ベルで戦う」
彼は言った。
「人間として。人間とは何なのかを知る為にだ」
「ならば共に戦おう」
ラミアもまた彼に告げた。
「人として」
「わかった。人として」
こう言い合いそのうえでそれぞれの部屋に戻る。アクセルもまた人であることを見極める為に今ロンド=ベルで戦うことを決意したのである。

第百六十三話完

2009・11・4
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ