第百六十二話 アクセル=アルマー
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「確かに」
彼の今の言葉にナタルも賛成した。
「そういう感じが」
「まさかアラドのクローン!?」
今言ったのはゼオラである。
「そんな筈が」
「違う世界から来たんだろう?それも有り得るぞ」
ムウが彼女に告げる。
「世界が違うんだからな」
「そういえば確かに」
そう言われると納得するものがあったゼオラであった。
「そうなりますね」
「そういうことさ。あの連中はあっちの世界のアラドを元にして造られたアンドロイドなのかもな」
「俺をですか」
アラドは話を聞いて微妙な顔になってしまった。
「何で俺なんかを」
「その生命力じゃないかしら」
今言ったのは小鳥である。
「それもかなりね」
「そうだな」
彼女の言葉に頷く宗介だった。
「それは間違いない」
「アラドの体力や生命力はかなりのものよ」
メリッサも言うのだった。
「接近戦の素質も凄いし」
「俺ってスクールじゃ落ちこぼれだったんだけれどな」
「素質が出ていなかっただけかと」
テッサはそう分析していた。
「それはただ」
「そういえばアラドって結構癖強いからね」
ハヤトはそう分析していた。
「それを考えたらね」
「スクールじゃその能力を発揮できなかったってこと?」
今言ったのはゼオラである。
「この子の」
「この子って」
「何か弟みたい」
「確かに」
皆今のゼオラの言葉に思わず言ってしまった。
「前からそんな感じだったけれど」
「ゼオラの方が年上だし」
「そうよね」
そのことを確かめ合う。姉さん女房というやつである。
「けれどこの子っていうのは」
「狙い過ぎじゃないの?」
「そうよね」
「うっ、ひょっとして墓穴掘っちゃった?」
「やったわね」
今更ながら戸惑うゼオラに対してオウカが言ってきた。
「流石に今のは」
「うう、しまったわ」
「仕方ないわね。とにかくアラドは」
「ええ」
話がそこに戻った。
「そうした素養を考えてのクローンのモデルなら」
「何か嫌だな」
アラド自身は顔を顰めさせていた。
「別の世界のことでもな」
「それでだけれど」
また言ったゼオラだった。
「あの三人どうしようかしら」
「答えはもう出ている」
ゼンガーが言ったのだった。
「倒す。それだけだ」
「ですか。やっぱり」
「倒すんですか」
「そうだ、倒す」
また言うゼンガーだった。
「わかった。それではな」
「はい、それじゃあ」
「やります」
ゼオラとアラドが応えて述べる。
「あの連中が今度出て来たら」
「俺達が」
「複数の世界が絡み合っている」
クォヴレーはふとこの言葉を呟いた。
「その中で何かが起こるのか」
「全軍とりあえずキールに入りましょう」
テッサが言ってきた。
「キールにです」
「キー
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