第百五十七話 囚われた騎士
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ん、これでまた数が減ったな」
「けれどまだ」
言っている側からだった。敵はまだいた。彼等がすぐに向かって来るのだ。
「来るわ」
「わかってるさ」
こうエリスに対して答えるダバだった。
「だからまだ・・・・・・!」
またバスターランチャーを放つ。彼も本気だった。
そして一分経った。するとだった。
まずはロンドン方面からだった。またバルキリーが来たのだ。
「バルキリー!?」
「まさか」
「いや、そのまさかだ」
モニターにミスマルが出て来て彼等に告げてきた。
「ロンドン防衛戦で活躍したゼントラーディ出身のエースだ」
「テムジンだ」
そのパイロットが名乗ってきた。
「階級は少尉ということになっている」
「今回の活躍で中尉に昇進予定だ」
ミスマルはまた彼等に話してきた。
「君達に参加することになった。宜しく頼むぞ」
「わかりました」
「新規加入ですか」
「以上だ」
ミスマルからの話はこれで終わりだった。しかし彼はまだ言うのだった。
「ユリカ、くれぐれもな」
「ナデシコは今最前線ですよ」
「何っ、最前線だと!?」
他ならぬ娘の言葉にかなり動揺する父だった。
「お父さんはな、それはな」
「大丈夫です」
しかしここでルリが言うのだった。
「いつものことですし」
「いつもだというのか」
「ロンド=ベルですから」
ルリの今の返答は何の反論のしようもないものだった。
「それ位は」
「むう、確かにそれはそうだが」
「それにですけれど」
今度はメグミが言ってきた。
「さっきの五体が出て来ましたよ」
「何ですか?それで」
ユリカは一旦父から顔を離して尋ねた。
「それで」
「バーチャロンの様です」
こう答えるメグミだった。
「これはバーチャロン!?」
「あら、ここって」
「何処なのかしら」
「テムジンとハッターがいるけれど」
まずは赤い三体のロボットから声がしてきた。
「他は知らないし」
「あれっ、フェイと少尉もいるじゃない」
「確かに」
「!?御前達は」
テムジンが彼女達の姿を認めて言った。
「御前達もここに来たのか」
「そうだ」
その中の一人が答えたのだった。それはテムジンと酷似している外見だった。
「久し振りだな、テムジン」
「全くだ」
テムジンはその相手に対して言葉を返した。
「まさかここで出会うとはな、クリアリア」
「お久し振りです、ギル少尉」
「そうだな」
ライデンもまた自分と同じ姿の相手に応えていた。
「レドン軍曹」
「少尉と軍曹って?」
「まさか」
皆それを聞いて唖然となった。
「ライデンって一人じゃなかったの?」
「しかも階級なんてあったの」
「あるに決まっている!」
ここで叫んだのはハッターだった。
「その証拠がこのアーム
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