第百五十七話 囚われた騎士
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「充分以上にね」
「そうね。ティターンズの頃からだったわね」
「ライラ大尉もコーヒー淹れるの上手なのよね」
今度はマウアーが言った。彼女もその手にコーヒーを持っている。
「お料理も得意だし」
「和食はできないよ」
こう言いはするライラだった。
「あれはちょっと以上に癖が強くてね」
「駄目なの?」
「あの醤油を入れ過ぎてしまうんだよね、どうしても」
エクセレンへの返答はこれであった。
「中華料理なら美味くいくんだけれどね」
「和食ってその加減が難しいですよね」
ファもここで言った。
「どうにも。私中国系なんでお醤油もよく使いますけれど」
「ジェリドなんかは和食は味が薄いって言うからね」
ジェリドはアメリカのテキサス出身である。
「カクリコンにしろヤザンにしろね」
「ヤザンさんは如何にも濃い味が好きそうね」
フォウはぽつりと言った。
「何かそんな感じが」
「それで私が作った和食はそういった面々には評判がいいんだけれど」
「日本人には?」
「さっぱりなんだよね」
エクセレンに対して苦笑いで返した。
「もうね。本当にね」
「うちの部隊は日本人多いからそこが問題になるのよね」
マウアーが言った。
「一体どれ位の割合なのかしらね」
「日系も入れたらそれこそ」
エマは真面目に述べた。
「もうかなりの」
「一応うちのシンも日系よ」
タリアがここで彼女達に言ってきたのだった。彼女は今指揮をアーサーに任せて休憩に入っている。それで彼女達と一緒にいるのである。
「あれでね」
「そうなのよね、あいつ」
「日系なのよね」
ルナマリアとメイリンもここで言った。
「うちの部隊日本人とか日系人多過ぎるけれど」
「あいつはもうその中でも」
一番あれだというのである。
「困ったことにね」
「シンジ君も日本人だけれど」
「結局日本人って何なのだ?」
今言ったのはクランだった。
「他の星から来た私には一番わからないことだ」
「女形?」
こう言ったのはソーマだった。
「何でこの言葉が出たのかは自分でもわからないけれど」
「それはアルト君からね」
エルフィにはすぐにわかったことだった。
「あんたマクロスであの子と結構一緒にいるからね」
「そういえばあの子もいい顔立ちしてるわよね」
キャシーがここで言った。
「奇麗なね」
「っていうかうちの部隊って」
「何か」
キャシーの言葉で皆あることに気付いたのだった。
「女装似合うメンバー多いし」
「エイジ君なんかあれで」
今言ったのはエクセレンであった。
「女装凄い奇麗じゃない?美形っていうか」
「そうですね。確かに」
キムもそれは否定しなかった。
「綾人君にしても」
「日本人って華奢だからね」
今言ったのはキャラである。
「そう
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