第百五十二話 捨てられた人形
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た。
「そうやって手前等の好き勝手にさせるかよ。この世界は俺達のものだからな」
「その通りだ。どうしてもっていうんならな」
「俺達が相手になるぜ」
剣人と闘志也も言うのだった。
「どうなんだよ、どうしてもっていうのかよ」
「世界を滅ぼすのかよ」
「元より話し合うつもりはない」
「所詮は人」
「我等に作られしもの」
これが彼等の返答であった。
「消す」
「無に帰す」
「永遠にだ」
「交渉決裂だね」
万丈はここまで話を聞いて述べた。
「じゃあいいよ。僕達も最初から話が通じると思っていなかったし」
「そうだな」
「それは確かにね」
これについてはまさに誰もがであった。
「こうした相手に話が通じたことってないし」
「やっぱり無駄だったわね」
「じゃあいいかな」
あらためて彼女達に対して告げる万丈であった。
「行くよ」
「我等の相手をする前にだ」
「御前達には行ってもらおう」
「あの場所にな」
しかしここで三人はこう彼等に告げるのであった。
「御前達がかつて行ったその世界」
「その世界において」
「世界の終末を見るのだ」
こう言うのと共にであった。三人が一斉にそのマシンの右手を掲げさせて光が場を支配した。そうしてその光が消え去ったとの時だった。
「何っ!?」
「あいつ等がいない」
「それにここは」
咄嗟に彼等が見回したがそこは最早宇宙ではなかった。そこは。
「パラダイムシティ!?」
「まさか」
「そんな」
「そうか」
ここで言ったのはロジャーだった。
「そういうことだったのか」
「ロジャーさん!?」
「何がわかったんですか!?」
「この街の謎が全てわかった」
彼は言うのだった。
「パラダイムシティを作ったのは誰か。そして何故四十年前の記憶がないのか」
「それがわかったって」
「じゃあそれは一体」
「話は長くなる」
ここではこう言うロジャーだった。
「後で話したいが」
「どうやらそうもいかせてくれないみたいね」
ドロシーが言ってきた。
「ここはね」
「そうだな」
ロジャーは周りを見て言った。するとそこには無数のイール達がいた。ロンド=ベルは丁度パラダイムシティの海の上にとbされていたのだ。
「くっ、あの鰻が!」
「こんなに多く!」
「このことについてもわかった」
ロジャーの言葉は続いていた。
「誰がこの街のマシンを生み出していたのかもね」
「全てわかったのね」
「そうさ、ドロシー」
イール達と戦いながら述べるロジャーだった。その拳が次々と彼等を打ち砕いていく。
「何もかもがね。そして」
「そして?」
「四十年前の依頼のことも」
それもわかったというのである。
「何もかもがわかったよ」
「それじゃロジャー」
「そう、ドロシー」
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