第百五十一話 命の華
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動じない。何時しか二人は対峙していた。
「俺がその絶対者の存在を否定することになる」
「神がいなくて誰が世界を治めるというんだい?」
「人だ」
それが刹那の返答だった。
「人は治めない。世界は人が歩くべきものだ」
「わからないね。人は愚かなものだよ」
刹那のその言葉を一笑に伏していた。
「それでどうして自分達だけで歩けるんだい?」
「いいや、歩けるな」
「そうよ。人は人でね」
ロンド=ベルからもその声があがる。
「何があっても」
「私達のその力で」
「その通りよ」
今沈もうとするその戦艦からだった。リジェネが言うのだった。
「人は誰にも治められるものではないわ。人は歩くものなのよ」
彼女は炎に包まれていく戦艦の中で呟いていた。
「それがわかっていない貴方は最後には敗れるわ」
リボンズのそのリボーンズガンダムを見ての言葉であった。
「それを見届けてあげられないのは残念だけれど」
こう言い残して炎の中に消えたのであった。今ここで。
戦いは今最後の局面を迎えていた。刹那とリボンズが対峙しイノベイター達との最後の戦いもはじまろうとしていた。戦いもいよいよ最後になろうとしていた。
第百五十一話完
2009・9・21
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