第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第8話:ちょほいと待ちなぁ〜
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(テンペ村)
リュカSIDE
「ちょっとリュカ! 悪者を放っておいて良いの!? 私達でこの村を救いましょうよ!」
何言ってんだ、この嬢ちゃんは?
唯一の美女は他人の女…格好を付けたところで、一体誰が俺に群がって来るんだ!?
ババア共か? ロリータ共か? …どっちも興味ねぇ!
「そうですよねアリーナ様! 我らがこの村に訪れたのも、何か神のお導きかもしれません。私達でこの村を救ってあげましょう!」
おぉ…アリーナの前だからってカッコつけて点数稼ぎか?
だけど、ちょっと声と足が震えてるゾ! 魔物が怖いんだろうに…(笑)
「救うって………どうせ3分間しか変身出来ない豚が、村の女の子を攫って………はっ!?」
そうだよ…ウーロンが人攫いを行った時、隠れ家に女の子達を連れ帰り、うはうはハーレムを築いてたんだ!
その魔物を“バチーン!”と倒して隠れ家に行けば、美女達がこの俺に群がってくるんじゃ………うん。間違いなくそうなるね!
「よし、僕達で魔物をぶっ飛ばそう!」
「おぉ、本当でございますか!? そ、それでは教会へ行き、神父様に事情をお話下さい。そうすれば本日の生贄として、村奥の祭壇へ案内してくれるでしょう」
“本日の生贄”? …つまりアレか。
悟空みたいに、女装してウーロンを待ち構えようってワケね!
アイツ…立ちションしてバレたから、今回は気を付けないとね。
リュカSIDE END
(テンペ村)
クリフトSIDE
今私の目の前には、アリーナ様の美しい髪の毛が広がっております!
狭い…とても狭い籠の中…私とアリーナ様とブライ様は、今日生贄にされる予定だったニーナさんの代わりに、生贄として籠の中に身を潜め祭壇へ奉られております。
4人で旅をしているのに、ここに居るのが3人なのにはワケがございます。
それは教会での事…
・
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「え〜嫌だよ! こんな狭い籠の中に入るのは嫌だ!」
「リュカ…何を言っておる! この中に入って、魔物共が近付いてくるのを待つのが作戦であろう!」
「こんな狭い籠の中に、4人もの人間が入れる訳ねーだろ! 大体これは、女の子が1人で入る様に作られたんだぞ!」
「た、確かに4人はムリか…」
「それに僕は、アリーナと二人っきりなら喜んで入るけど、野郎と密着したくない!」
「き、キサマと姫さ…アリーナ様を、二人きりに出来るか! 生贄にするより質が悪いわ!」
「じゃぁ僕は入らん! それに爺さん…アンタ仁丹臭いんだよ!」
「よ、余計なお世話じゃ!」
「ま、まぁまぁブライ…落ち着いて…じゃ、じゃぁ籠に入って待ち構えるのは、リュカを除いた3人って事で良いわね?」
「ではリュカさんはどうするのですか? 宿屋に戻って我
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