第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第8話:ちょほいと待ちなぁ〜
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らの活躍を高みの見物ですか?」
「う〜ん………それもアリかな?」
「ちょっとリュカ!」
「ジョーク、ジョークだよ! 魔物に気付かれない様に、外で籠を見張ってるよ。魔物が現れたら、みんなで応戦だ!」
・
・
・
と、リュカさんだけは何処かで我らを見守っている…ハズです。きっと…
「そ、それにしても…」
アリーナ様が何やらモゾモゾ動きながら呟いている。
正直、アリーナ様が動く度に、柔らかいお尻が私のアレに当たり刺激します。す、素晴らしい…
「リュカの言ってた事は本当ね…」
「と、言われますと?」
アリーナ様が動くのが苦しいらしく、ブライ様が苦悶の声で呟き問う。
「こんな籠の中に、人間4人も入らないわ。3人ですら苦しいんだもん!」
その通りだ…しかも我ら3人は、どちらかと言えばスリムな方なのだ。
しかしリュカさんは違う…見た目はスリムなのだが、体中の筋肉が凄いのだ。
とてもじゃないがリュカさん込みでは入れない…我らの内1人としか、この籠には潜めないだろう。
いい加減に見えて、何時も正しい事言ってくる人だ。
………ブライ様の仁丹臭さも!
クリフトSIDE END
(テンペ村)
ブライSIDE
生贄の祭壇へ奉られて暫く…
外の様子は見えんが虫の音が聞こえてくる事から、辺りは暗く夜へと変わったのだろう。
この窮屈な籠のなか…ワシ等の我慢も限界を迎え始めた頃…
「ぐっはっはっはっ…今宵も生贄を貪るとしよう…」
我らの入る籠の近くで、禍々しい声が聞こえてくる。
本来は引き付けて奇襲をする作戦だったのだが、この窮屈さに耐えかねた姫様が、颯爽と籠から飛び出し魔物と対峙する。
「テンペ村を困らせる悪いアンタ達は、この正義の味方アリーナが許さないんだから! この場で成敗してやる!」
本来ならば作戦を台無しにしたと怒鳴っているところじゃが、今回はワシも飛び出したい気持ちになっていた為、むしろ感謝をしておる。
「ん〜? どうやら村の者共は我慢できなくなったようだ…旅人を雇い、我らに対抗しようとはなぁ…わっはっはっはっはっ!」
魔物のリーダー格…あれは『カメレオンマン』と言う魔物じゃった…が、暴れ狛犬を数匹従え、我らを恫喝してきおる。
くっ…暴れ狛犬も強敵であれば、それらを統率するカメレオンマンも並々ならぬ相手。
どうやら苦戦する事は必至であろう…
無茶な突出は控えるよう、姫様に目で合図を送る。
姫様もワシを見て小さく頷き身構えた。
どうやら成長はしているらしい…その点はリュカに感謝じゃな。
そんな事を考えていた時…
(デンデレ デンデレ デレデンデレ)
「ちょほいと待ちなぁ〜」
どこからともなく鳴り響くギターの音と共に、リュカの力の抜けた声が
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