第七話 夜天、遺失物
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に封印もしてあるので一緒に運んでいただけたらなと。」
「はぁ………。」
仕事を言い渡された段階では一つしかなかったロストロギア。
しかし、実際問題として三つもは運ばなければならなくなってしまった。
遺失物管理課から回ってきた仕事と言い、疑問点の尽きない仕事である。
「すいません。本題の前に二つ質問ええですか?」
「ええ。いいですよ。」
「まず、遺失物管理課が今どんな仕事に取り掛かっているかご存知ですか?あと、仕事では一件のロストロギアの護送やったはずが、なんで三件のロストロギアの護送になってるのか教えていただけますか?」
ひさめは仕事が回ってきた時点で不思議だった点と、実際の仕事と言い渡された仕事の違いについて問いかけた。
「そうですね。一つ目は今、遺失物管理課の方々は別のスクライアの発掘チームが発掘したロストロギアの解析に向かっているからです。その発見されたロストロギアはスクライアの研究チームによる解析だけではどうにもならず、封印もできなかったため、遺失物管理課の多くの方に出張ってもらっているんです。」
「そのロストロギアっていうのは一体………。」
「すいません。詳しいことは機密ですので言えませんが、おそらくS級ロストロギアになります。」
その言葉を聞いた瞬間、自分に仕事が回ってきたのも仕方がないなと納得し、それと同時に滅多に聞かない言葉に戦慄を覚えた。
S級ロストロギア。正式名称 特級危険指定遺失物
ロストロギアには五つのランクが存在する。
それは下から、
D級 正式名称 危険指定なし
C級 正式名称 対人危険指定
B級 正式名称 準危険指定
A級 正式名称 危険指定
S級 正式名称 特級危険指定
下に行くほど強力なロストロギアであることを示し、S級に至っては発動や条件など制限はあったとしても、大規模次元震を引き起こし、幾つもの次元世界を滅ぼすに足るだけの力は持っていると言える。
つまり、遺失物管理課の人間は皆そちらにかりだされていて、本来回ってくることのない護送任務がひさめに回ってきたのである。
ひさめはこの答えでどうして自分に仕事が回ってきたのか十分に納得がいった。
「二つ目は、本当は一つの予定だったのですが、その後仕事の担当部署を決めている最中に二つほどロストロギアが発見されまして、しかも大したものではなかったので、すぐに解析・封印が終了しましたから、一緒に運んでもらおうかと。」
二つ目の答えは納得のいくような、いかないような答えであった。
「まあ、厳重封印ができてるなら問題ないんですけど……。」
「そうですか。ありがとうございます。」
ぼそっと呟いたような一言にしっかりと反応し礼を返すラルク。
「これらが、今回運んでもらうロストロギアの資料になります。」
ひさめはラルクに言われて、先ほど
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