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リリカル世界の魔導師が遊戯王GXの世界にログインしました。
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「あれ?もうそんな時間だっけ?」
時計を見ると時間は午後七時前。確かにいつも晩飯を食べる時間になっていた。
ちなみに家は可能な限り飯は家族全員揃って食べる決まりがある。なので特別な事情がないかぎり一人でも欠けていたらいつまでたっても食べることはできないのだ。
「あー…ごめん。ちょっと待ってて?」
俺は手早く勉強道具を片付けると椅子から立ち上がり姉さんへと駆け寄る。
「お待たせ。それじゃあ行こうか」
「ええ早く行きましょ?わたしもうお腹ぺこぺこ」
そう言うと姉さんは俺の手を掴むと、はやくはやくと急かすように引っ張るので、俺はそれに苦笑しつつ大人しく従うことにした。
さて、今日のご飯はなんだろうな?
☆
「遊斗を連れてきたわよ!」
「ご苦労さま。じゃあさっそく食べましょうか」
食堂に入ったとたんに元気よく発せられた姉さんのその言葉に微笑みながらそう返すのは更識(さらしき)静花(しずか)。俺のこの世界での母親だ。
いつもにこにこと笑みを浮かべているおっとり美人。優しくて料理も上手い自慢の母親だ。…怒ると凄まじく怖いが。
「お兄ちゃん遅いよ…」
「あはは、ごめんな簪。勉強に集中して時間を忘れちゃって」
頬を膨らませて不機嫌そうに口を開いたこの子の名前は更識(さらしき)簪(かんざし)。俺の双子の妹だ。
活発な姉とは違い大人しい性格で引っ込み思案だが、女の子には珍しく戦隊物やライダー物などの勧善懲悪の特撮が大好きで、そのためか俺たち三人の中では一番正義感が強い。
「ははは。まあまあ落ち着け簪。優斗も織姫も早く席につきなさい。今日は優斗の好物のビーフシチューだぞ?」
「本当!?やった!母さんのシチューはおいしいからな」
「うふふ、ありがと♪」
簪を微笑みながらたしなめるこの男性は更識(さらしき)楯無(たてなし)。俺の父親にしてこの更識家の現当主でもある。口ひげがダンディな我が家の頼れる大黒柱だ。……完全に母さんの尻にひかれてはいるが。
ちなみに本名は更識(さらしき)孝明(たかあき)という。“楯無”とは本名ではなく更識家の当主が代々名乗る“仕事名”なのだそうだ。
俺は父さんの声に従って急いで自分の席に着く。目の前にはサラダとやわらかそうなパン。そして今夜のメインであるビーフシチューが並んでいた。
食欲のそそる香りをただよわせるそのシチューは具だくさんだがよく煮込まれているのか程よく形が崩れておりとてもうまそうだ。
「それ
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