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リリカル世界の魔導師が遊戯王GXの世界にログインしました。
デュエル準備2 魔導師は神様と邂逅しました。
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ようなやさしい人間に出会えてのぉ」

「はあ!?」



詳しく話を聞いてみるとこの爺さん。実は神様としての仕事が多忙すぎてその疲れからか何回か同じようにミスをやらかしてるらしい。



爺さんはミスが起こる度にこうしてその被害者の魂を応接室代わりにしているこの白い空間(趣味が悪いと思ったのは内緒)に呼び出し謝罪しているらしいのだが、その呼び出す人間たちはことごとく爺さんのことを罵り、中には自分たちの欲望のままに身勝手な要求をしてくるものまで出てきたのだとか。



自分が悪いので仕方ないと爺さんはそれらの罵詈雑言に黙って耐え、できる限りの要求も叶えたのだがそんなことがあったからか、人間に絶望し疲れ切っていたらしい。



そんな中俺が他人を思いやる言葉を吐き、自分を殺した爺さんを許すなどの慈悲を見せたことに今までの反動もあって感動してつい涙が出てきてしまったということらしい。……どんだけメンタル弱いんだよ爺さん(あんた)。



爺さんはしばしそのまま涙を流し続けていたがやがてそれを着ていた服(魔法使いのローブのようなもの)の袖でゴシゴシと拭き取ると、晴れ晴れとした笑顔を浮かべながらその顔を上げる。



「うむ決めた!お主にはお詫びとして特別に特典を与えて記憶を持たせたまま転生させよう!!」

「は?転生って生まれ変わりのことか?」

「うむ。お主はネット小説を読んだことはあるか?漫画の二次創作とかの」

「ネット小説?いや漫画は普通に読むがそれは読んだことはねえな」



最近は仕事が忙しくてその漫画も読んだことねえし。



「そのネット小説がどうかしたのか?」

「うむ。実は最近このネット小説で『神様転生物』というものが流行っておるようでの」

「神様転生物?」



聞くと神様転生物とは、簡単に言えばなんらかのアクシデントで死んでしまった主人公を神様がこれまたなんらかの理由で特別な能力を特典として与え、別の世界に転生させて主人公がその世界で無双するという話らしい。



これ自体は完全に俺たち人間の創作なのだが、実は爺さんたち神はこれと同じようなことを実際におこなっているのだとか(尤もそれは歴史上に名を残す偉人クラスの偉業を成し遂げたものに対象を限定しているらしいが)。



……つまりは、



「強くてコンテニューということか?」

「ま、まあ言い方は変わっとるがそれで間違ってはおらん」
「ふむ。なるほどねえ……」



そいつはいいや。特典はどんなものか知らんが前世で培ったスキルを持ち越せるなら、他人より大分有利な状況で第二の人生を送ることができるってことだからな。



……ただ問題が二つほどある
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