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リリカル世界の魔導師が遊戯王GXの世界にログインしました。
デュエル準備1 魔導師は死んでしまいました。
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ーーーー!!』
『え!?』
幼なじみの必死な叫び声が聞こえたかと思うと、いつの間にか何かに体を突き飛ばされるのを感じたなのは。何が起こったかわからず痛む体を無理やり動かして振り向いた彼女が見たものは、
『………ガハっ!?』
口から血を垂れ流し胸から刃を生やした悠斗の姿だった。
彼は機械兵器の奇襲から幼なじみを体を、いや命を張って庇ったのだ。
『悠斗君!?』
『悠斗!?クソっ!!』
それを目撃したなのは体が痛んでいたかなど嘘のように、彼らと同じくこの任務に同行していた夜天の騎士の一人である『ヴィータ』と協力して機械兵器の群を瞬時に吹き飛ばし彼を救出するが、ときすでに遅し。彼は既にその身に後戻りができないほどの重傷を負ってしまっていた。
歴戦の騎士であるヴィータは彼の傷を一目見てその事実に気づいたが、それを受け入れられず念話で必死に医療班に救援を求め、なのはは冒頭のように彼のデバイスである『ブレイブソウル』と共に彼の意識をつなぎ止めようと必死で呼びかける。
しかしその声を遠くなる意識の中聞いていたとうの本人は、体からどんどん力が抜けていくのを感じながら確信していた。
自分がもう助からないことを。自分の人生が今日ここで終わってしまうことを。
しかし死を目前にして彼の心は驚くほど穏やかだった。
(……まあいいか、幸い悲しむ家族もいないし)
彼は元々父と母の三人家族で暮らしていたが幼い頃に二人とも交通事故で他界。それからは海鳴市に住む母方の祖母に引き取られたのだが、その祖母も去年この世を去り、完全な天涯孤独の身となっていた(親戚はいたがどいつもこいつも両親の遺産目当てが見え見えだったので悠斗は一切連絡を取っていない)。
(なによりこいつを護って逝けるなら本望だ……)
そう思いながら、彼は未だに何かしら叫んでいるなのはに視線を向ける。
更識悠斗にとって高町なのはとは、幼なじみや親友という以前に、かげがえのない恩人でもあった。
小学生に入ったばかりの頃の彼は、両親を無くしたばかりということもあり暗い、悪く言えば根暗な性格となり人と関わりを持つのを拒絶するようになっていった。……まるで自分が関わる人間が再び消えてしまうのを恐れるかのように。
彼の心は両親の死と共に死んでしまったのだ。
そんな状態の彼を救ったのが彼の幼なじみである高町なのはだった。
父親が入院して孤独を感じていたときに彼の励ましでなんとか乗り越えることができたと考えていたなのはは、今こそ恩を返すときと積極的に彼に話しかけ、ま
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