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ゲームの世界に入った俺は伝説のサムライになりました。
4話 コヴォルト退治 後編
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ルスルと刀を鞘に戻していき
パチンという音を立てて刀をしまって、囁いた。
『
神風
(
かぜ
)
の
清響
(
こえ
)
を』
ズバァァ!!!
俺が囁くとコヴォルト達は全員バラバラに解体され全滅した。
「す…すげー…」
「一撃で全部倒したぞ……」
「決め台詞がたまんねぇ!」
「師匠……カッコイイ」
コヴォルト達を全滅させた俺に対して、各々の感想を口に出す青年団の男達と
イシュラ。
やめてくれ!決め台詞がカッコイイとか言わないで!!
あれは技の仕様なんだ!俺の意思じゃないんだ!!
俺はもう中二病はとっくの昔に完治したんだよーーー!!
イシュラ視点
私のピンチをまたも救ってくれた師匠。
謙虚な師匠もいいけど、戦いになると男らしくなる師匠も大好き!
コヴォルトを倒した師匠は本当にかっこよかった。
そして、コヴォルト達を一撃で倒したのに自慢一つしないで
「別にたいしたことじゃないよ…うん」←恥ずかしさで精神がボロボロ
なんていうんだもの!!ほんと、惚れ直しちゃった!!
師匠と一緒に戦うことが出来なかったのは残念だけど、師匠のかっこいいところが見れた
からいいや!
コヴォルト達に囲まれた恐怖も師匠のお陰ですっかり忘れ、いい気分に浸っている
私だったのだけど……。
「さて……イシュラ。何で村で留守番しているはずのお前がここにいるんだ?」
山賊のような顔のジャッコーさんに、睨みつけられながら声を掛けられた。
あ……。
さっきの高揚感は何所へいったのか
今私の中にあるのは、コヴォルトに囲まれた時以上の恐怖だけだった。
☆☆☆
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「キョウさん。本当にありがとうございました。
おかげで森で狩りやキノコの採取が安心して出来そうです」
「はは…は…そうですか」
コヴォルトを全滅させた後、俺達は村に帰ってきた。
村人達は歓声と賞賛の声で出迎えてくれたが、イシュラだけは
怖い顔をしたオランドゥさんとレヴィアに連行されてしまう。
たぶん俺の予想以上の説教を受けたのであろう。
眼がうつろでひたすらごめんなさいと呟いている。
なにがあったか気になるが聞かないほうがいい気がする。
「では…おれはそろそろ旅に………」
「まあ、待ってください。コヴォルトを退治していただいた上に娘の命まで
救っていただいたのです。ぜひ、お礼をさせてください」
「わたしからもお願いします。キョウさん」
「いや……これ以上お世話になるのはご迷惑だと思うので…」
「そんな!とんでもな
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