スーパーロボット大戦OGs
0110話
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別の世界、別の時間。その単語を聞いたとしても、普通は意味不明だろう。
だが、時流エンジンを研究・開発してきたラウル達ならこの2つだけで意味が通じる筈だ。
「な……に……?」
「そんな、馬鹿な……時流エンジンがそれを目指して設計された物であったとしても現状で到達する筈が……いえ、可能性は……」
混乱しているラウルとラージだが、さすがに開発者の1人息子といった所か。答えに辿り着いたのはラウルが先だった。
「まさか、俺達は時間と空間を超えた……のか?」
そのラウルの言葉に、軽く拍手をして称える。
「お前達3人は俺達がいた『向こう側』から『こちら側』へと辿り着いた。つまり世界の『枠』を乗り越えてしまった訳だ」
「つまりここは平行世界、俗にいうパラレルワールドだと言うのですか?」
「さすがラージ。話が早いな。つまりはそういう訳だ」
「それを……どう証明するというんですか?」
「この世界の情報を知ればすぐに分かるさ。なにせこちらの世界とあちらの世界は似て非なる物だからな」
「それが事実だとしても、どうしてあたし達が?」
「あの時、突如現れた謎の物体。そして、それに呼応するかのように暴走した時流エンジンによって僕等はここへ飛ばされてしまったのかも知れません」
ラージの推測に思わず息を呑むミズホ。
「しかしそれを信じる訳には……認める訳には……」
さて、状況判断はこれで十分だろう。後は原作通りにギリアムとラミアが来るのを待つだけか。このまま会話をしながら待っていてもいいのだが、先程の戦闘を見る限りではラウルの実戦経験が圧倒的に足りなさすぎる。このままではこれからの戦いを切り抜けられるかどうか非常に不安だ。となると、ここである程度の経験を積ませてやるべきだろう。幸い俺はあちらの世界でエクサランスを狙ってラウル達を襲っている。ここでその続きをやったとしてもそう不自然ではない筈だ。
「俺は俺の知る限りの事実を話した。信じるか否かは勝手にしろ。今の俺の興味は世界すら超越する時流エンジン、すなわちエクサランスだけだ。あの時の続きになるな。俺は半年ぶり、お前等にとってはつい先程のな。エクサランス……引き渡して貰おうか」
俺のその言葉に、ラウルの感情が爆発する。
「ふざけるな! あんなにアクセルさんを慕っていたフィオナを攻撃しておいて、結局はそれかよ!」
「それも戦争という大きな流れの1つだ。俺も今まで多くの仲間を失ってきた。自分の信じる闘争の中でな」
ふと心に浮かぶのは、バリソンやマルティン、キロノといった戦いの中で散っていった仲間達の顔。
「選べ、ラウル。選択肢はあの時と同じく2つ。大人しくこちらに従うのなら身の安全は保証しよう。だが……」
「従わなきゃ、フィオナのように
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