SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
お前を、倒す。
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茅場は、キリトとセモンが、お互い茅場と、そしてハザードと戦うに当たって、自らの不死属性を解除し、キリト・セモン・ハザード、そして自分自身以外のすべてのプレイヤーを麻痺状態にした。
*
視界の隅で、キリトと茅場が戦っているのが見える。でも、そんなところに意識を集中してはいない。今のセモンは、目の前の親友を、倒すことだけを考えなければいけないのだ。
ハザードは・・・否。秋也は、10年間も、セモン達をだまし続けてきた。いや。本当は、そうじゃなかったのかもしれない。セモンが、気付いてなかっただけなのかもしれない。
でも。今の秋也は、敵だ。茅場明彦の弟、茅場秋也だ。ならば俺は……栗原清文は、あいつを止める。そして、この世界から脱出するんだ。
新たな決意を胸に、セモン……清文は剣を構えた。
「……行くぞ、秋也」
「来い、清文」
次の瞬間――――大気が、爆発した。一瞬にして両者の距離がゼロになる。圧倒的な筋力値・敏捷値の補正によって、お互いの攻撃に重圧がかかる。
清文のレベルは、アマテラスとの戦いで上がり、さらにとある事件で上がっているので117。対する秋也は、以前と変わっていなければ123。その差、6。たったの6であるが、SAOではレベル一つでステータスが大違いだ。それでもつばぜり合いが拮抗しているのには、2つの理由がある。
一つは、清文の筋力値。《神話剣》の専用装備は、要求筋力値が高い。加えて、本人の趣向で筋力値よりのステータスになっている。
もう一つは、清文の新たな装備……《天叢雲剣》。
この装備の恐ろしい所は、装備するだけで持ち主のパラメーターが1.2倍になるということだ。
これにより、二人のパラメータはレベル差を飛び越して拮抗しているのだ。
「……くっ……!!」
「……おおっ……!!」
ガシャン!!という音を立てて、両者の剣がはじかれる。
同時に受け身をとって体勢を立て直す。さらに今度はソードスキルを発動。清文は《ヴォ―パル・ストライク》。秋也は大剣技《グランド・スマッシュ》。
それは激突と同時に激しくインパクトを発し、お互いを吹き飛ばした。
「まだだ!!」
清文が叫ぶ。《神話剣》専用ソードスキル、《アラブル・ランブ》27連撃。
「おおおおお!!!」
秋也も叫ぶ。《獣聖》専用ソードスキル、《バーティミアス》14連撃。
一撃一撃の威力は大剣によって繰り出される《バーティミアス》の方が上だ。しかし連撃数は圧倒的に《アラブル・ランブ》の方が上!!
「くぉああああああああああ!!!」
「ぬあぁ!!」
ガキィン!!
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