鎌倉と言えば大仏様
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が使った港からだと約1時間。
「あなたたちと同じ港ですので1時間位だと思います。」
やっぱり。
学園艦を止められる港は限られていますものね。
そう言えば熊本中央高校は専用の港が県内に有りましたっけ。
羨ましいですこと。
修善寺女子高は陸地に有りますよ。
大会の移動は大変でしょう。
〜移動中〜
と言うか一時間もかかるのになんで大仏なんか見に行ったんだろう。
「これが私たちの学園艦です。」
大洗と比べて大きいのが分かる。
約1.3倍。
「私たちが使っている戦車はP40です。」
イタリアが1943〜1944年にかけて作った戦車で、生産数は103両。
その内の10両を鎌倉歴史高校が所有している。
「準決勝の相手にそこまで教えて良いの?」
私は罪悪感を感じたから聞いた。
「問題ないよ。私たちは一回戦から戦車を変えていないから。」
「そうなんだ。それでは練習を拝観させていただきますね。」
私は学園艦に乗るなり練習を見せてもらった。
そこで気づいたのは効率の悪さ。
一つの的にたいして全車両で撃っている。
「1両につき一つの的を狙わないと効率が悪いよ。」
つい口が滑ってしまった。
「梨華さん。これにのって的になってくれませんか?」
菫さんが指差したのはOF-40。
第二次大戦後に作られた戦車の一つである。
「分かった。絵里。苦手なのは知っているけど操縦士お願い。」
「任せてください。」
私は砲手、装填手、車長をしないと。
「それでは行きますよ。」
私は菫さんに開始を伝えた。
「囲まれないように逃げて。」
絵里に指示を出した。
鎌倉式(鎌倉流)は敵を囲いこんで倒すことに拘る筈だから囲まれなければ勝機がある。
「梨華。今真っ直ぐ進んでるんだけど大丈夫なの?」
確かに。
何処までが演習場かわからない。
「ドォーン。」
私たちの戦車の真後ろから聞こえた。
私は戦車から身を乗り出して確認をすると、後ろに二両、右側に1両左側に二両いた。
此処は右側を行動不能にして逃げるのが一番いい。
「絵里。右側に向かって。」
「了解。」
私は砲弾を装填して、狙いを定めないと。
丁度このあたりかな。
「絵里。一旦止めて。」
絵里は私の指示通り戦車を止めた。
「発射。」
私は引き金を引いた。
「絵里。発車。逃げるよ。」
私は行動不能にした1両の方から避難した。
「砲塔回すよ。」
私は後ろから追ってくる1両にもう一度標準を合わせる。
相手も撃ってくるが当たらないのは絵里の運転のおかげ。
「発射。」
私は私と絵里を凄いと思った。
たった二人で二両もの戦車を行動不能にした。
それも次の相手。
二回目に行動不能にしたのは隊長の戦車。
「絵里。左側に向かって。」
私は次の狙いを左側の戦車に定
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