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孤独感からの脱却、そして
孤独感からの脱却、そして
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、僕は喜びを感じていた。

僕はローラ姫を抱え(お姫様抱っこである)、洞窟の外へ出て、マイラの町へ向かった。
そして、温泉で体を癒し(ローラ姫には水着が貸し出された。とても清楚できれいだった。なお僕は水着持参である)、宿屋に泊まることにした。
僕とローラ姫は色々なお話をした。そう、僕は旅立ちからここまでの話を、孤独感から完全に抜け出すことができなかった話をした。ローラ姫は悲しんでくれた。
そして、なんと僕が勇者ロトの子孫ということも信じてくれた。信じない人も居る中、ローラ姫は僕を信じてくれたのだ。
「理由?よくわかりませんが、私は貴方が伝説の勇者ロト様の子孫だと信じられます。そして私を助けるために戦ったときのあの表情は、幼い頃に見た伝説の勇者の話が描かれた絵本の、伝説の勇者の表情にあまりにも似ていたのです。ハルカ様、私…」
ローラ姫は僕に、今までの生い立ちなどの話をしてくれた。気になったのは数年前に病死したローラ姫の母親、ラダトーム王妃のことである。僕の実の父親となんとなく…似ていたからである。ローラ姫のお母さんも僕の父さんも、不思議な感じのする人だったらしいのだ。
そうして話し合ううち、僕はローラ姫に対し、恋心を覚えた(私もハルカ様を愛したいと、ローラ姫も同じようなことを考えていたと後に語っていた)。
「ハルカ様…私…貴方の事…」
「ローラ姫!僕もです…っ!」
そして僕とローラ姫は………。

ローラ姫を救出した後、僕に対する世間の態度が違っていた。
今まで僕をいじめていた戦士団の人達は僕に深く詫びた。僕に半信半疑の人も、少しは信じてくれるようになった。信じていなかった人も、僕のことを認めるようになった。
僕を信じていた戦士団の人達は僕をより応援してくれる。仲にはローラ姫との仲をニヤニヤにしながらからかうものもいた。
スピネルも以前よりももっと厚く僕を信用してくれた。「お前なら竜王を倒せると俺は信じている」
僕はもう孤独感を感じなくなった。これからも戦うのは僕一人だけど、…もう僕は寂しいと感じなくなったんだ。

しかし、一番の存在はローラ姫だ。
そのローラ姫との愛の証は、また素敵な秘密がこめられていたのである……。


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