銃と弾丸
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ルで。相手もそれがわかっているのかまだあきらめていない
だが……俺の狙いはプレイヤーの体ではない
放たれた銃弾は過たず狙った場所に直撃した。そう、相手の腰のプラズマグレネードに
軽くて強力。そんな便利なアイテムがなんのリスクもないわけないだろ
小さく散った火花。そして、一瞬遅れて盛大な爆音と閃光をもってそれは爆発した
静かに息を吐く。そして目の前に勝利した旨の文字が現れ元の控え室に転送された
「っと?」
部屋の一つの面に広がる画面群。その画面内では多数のプレイヤーが戦闘を繰り広げていた。戦闘モニター。俺の戦いを見ていた人もいるようで俺が帰ってくるとどよめきが生まれる。どこの所属だ?等の声を無視しながら、俺はモニターを流し見する。探しているのはもちろんシノンとキリト
「おっ……いたいた」
右上から下に三。左に五いった場所にキリトが戦っている画面があった
「……バーサクしてるなぁ」
キリトが相手の銃弾を全て光剣で迎撃している様子が映っている
「キリトは……余裕そうだな」
何というか当たった相手に同情すら感じる。キリトは公式チートだし……
そんなメタなことを考えながらシノンの戦闘画面を探す
「……見つけた」
キリトの画面とはそう遠くないところにシノンの画面はあった
「狙撃銃か」
シノンの手に握られているのは巨大な狙撃銃。今は地面に伏せて敵を待ち構えているみたいだ
「あなたも応援?」
声をかけてきた背の高い男が一人。俺の容姿はまことに不本意だが初見で男と見破るのは不可能に近い
「ナンパですか?」
「違います!シノンが戦っている画面を見ていたようだったから……」
長い銀灰色の髪をかきあげる男
「なんでシノンが戦っている画面を見ているとわかったんだ?」
「シノンの戦っている画面の辺りをみて狙撃銃ってつぶやいてたので」
「なるほど。そうだな……さっきの質問に答えるなら俺はトーナメント参加者だ」
そう答えるとなぜかその男は困惑した様子を見せた
「……その姿で俺はやめた方がいいと思うよ?せっかく可愛いアバターを手に入れたんだし……」
「……はぁ……」
俺は黙って、もはやお馴染みの名刺の様なカードをその男に投げる
「リンさん……ですか。そして……男……」
なんだその世の中の不条理を見たような表情は。俺自身も不条理だと思ってるからそんな眼で俺を見るな
「リン。早かったわね。……あれ?シュピーゲル、あなたも来たの?」
シノンが戦いから帰還した。どうやら俺が男と話し込んでいる間に戦いを終えていたらしい
「うん。シノンの応援にって思って」
顔を緩ませるシュピーゲル。端から見
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