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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―修学旅行 前編―
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かせて飛翔し、勢いをつけて岩丸と炎丸に槍を投げつけた。

「うわあああああっ!」

岩丸&炎丸LP600→0

 波動竜騎士 ドラゴエクィテスという新たな仲間のおかげで、デュエルは俺と三沢の勝利という結果で終結した。

「約束通り、お前らがなんでデュエルを挑んで来たか訊かせてもらおうか」

 三沢と共に勝利の余韻に浸るのもそこそこに、デュエルに敗れた衝撃で倒れた岩丸と炎丸の近くで尋問のように問いただした。

「……俺たちは、斎王美寿知様から命令されてデュエルした」

 観念したのか義理堅いのか、炎丸がとつとつと語りだした……が、今デュエル・アカデミアに在籍している『斎王』の名は、確か斎王琢磨といった名前であったはずであり、そもそも美寿知という名前から察するに女性である。

「うあああああっ!」

 突如として響いた悲鳴に俺と三沢が振り向くと、亀のゲーム屋内で倒れていた翔と剣山を移していた鏡に岩丸が吸い込まれていっていた……!?

「岩丸……わあああああっ!」

 俺たちが呆然としている間にも、相棒である岩丸を助けようとした炎丸もが鏡の中へと吸い込まれていく……高田との闇のデュエルでの、闇に吸い込まれていった明日香のように。

「離れろ遊矢! 危険だ!」

「くっ……解ってるさ……!」

 あの時の明日香がフラッシュバックしたからか、無意識に岩丸と炎丸を助けようとした俺を三沢が引き止めてくれ、岩丸と炎丸はそのまま鏡の中へと吸い込まれていった。

 そして、岩丸と炎丸と入れ替わりに、巫女装束の女性の姿が浮かび上がる……半透明であるので、本物ではなくソリッドビジョンと同じようなものであろう。

「お前が……『斎王美寿知』か?」

「――いかにも。そして、そなたらが捜している斎王琢磨の妹でもある」

 俺の自然と口から出た質問に、ソリッドビジョンの斎王美寿知は古風な口調で応えてくれる……なるほど、妹というのであれば、同じ名字であるのも頷ける。

「何が狙いだ? 翔に剣山、岩丸や炎丸をどうした?」

「質問は一つずつにせい……まあよい。その質問は、明日海馬ランドのバーチャル空間の中で答えよう……」

 それだけ言うと、斎王美寿知の姿が半透明から更に薄まっていき、その姿を写していた鏡ごと、徐々に見えなくなっていった……ここまで来てオカルトを信じないと、もはや現実逃避だな。

「明日、海馬ランドのバーチャル空間で、か……あそこのバーチャル空間は人間が閉じ込められるという事故があったと聞く」

 三沢が俺に警告めいた言葉を言いながら、『どうする?』とでも言いたげな表示でこちらを伺ってきた……俺がどう答えるか、もう解っているだろうに。

「今日で大体回ったから、明日どこに行くか迷っ
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