十一話 「『二人の』為」
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たちの事を考えつつ俺たちは家路へとついた。
つい今しがた自分たちが起こした惨劇に背を向けて。
星明かりさえ朧な森の中を白とたわいもない話をしながら。
――ジクジク、ジクジクジク……
止まらない疼を抱えて。
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