第百四十二話 絶望と復活
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い切った。今完全に。
「そしてゼラバイア達と最後の決着をつけよう!」
「よし」
フォルカは今のサンドマンの言葉を聞いて頷いた。
「ならば行こう」
「フォルカもそれでいいのね」
メイシスがそのフォルカに問うてきた。
「あの人の為に戦うのね。修羅として」
「御前はどうなのだ?」
フォルカはそのメイシスに対して逆に問い返した。
「御前は戦わないのか。どうなのだ」
「私は自分の心に従うわ」
うっすらと笑ったうえでの返答であった。
「だから一緒に」
「そうか」
「よし、燃えてきたぜ!」
「そうね!」
ラウルとフィオナは戦う前から燃えていた。
「宇宙に出たらな!」
「一気に決めるわよ!」
「俺も行こう」
刹那はぽつりと呟いた。
「仲間の為にな」
「では統夜さん、カルヴィナさん」
「マシンの調整に入ります」
「それでいいですよね」
カティアとテニア、メルアはこう二人に尋ねてきた。
「今から」
「宜しいですか?」
「あら、もう済ませてあるんじゃないの?」
カルヴィナはにこりと笑ってその三人に言葉を返した。
「もうそれは。こうなるとわかっていて」
「皆がサンドマンさんの為に戦うって」
統夜の顔も笑っていた。
「もう済ませてあると思うけれど」
「ま、まあそれは」
「そうですけれど」
「実は」
三人はこう言われて照れ臭そうな顔になった。
「それじゃあ私達も」
「サンドマンさんと一緒に」
「宇宙へ」
「ええ、行きましょう」
「あの人の為にね」
皆今戦いに向かう決意を定めていた。サンドマンと共に。そうしてオーストラリアのシドニーにまた入りそこの宇宙港から宇宙に出ようとするのだった。
「敵は?」
「いません」
「来る気配は全くありません」
レイヴンにメイド達が答える。
「ではレイヴン様」
「今こそ」
「うむ、行こう」
レイヴンは静かに彼女達に述べた。
「宇宙に」
「はい、戦場に」
「決戦の場に」
「全艦艇出港準備完了」
ここで報告があがった。
「全員配置につきました」
「何時でもいけます」
「よし、ならばだ」
レイヴンが一連の報告に頷く。
「後はだ」
「諸君、行こう」
ここでもサンドマンが言う。
「いざ宇宙へ!」
「はい!」
こうして彼等はゼラバイアとの最後の戦いに向かった。いよいよサンドマンとヒューギの果てしない因縁にピリオドが打たれる時が来たのである。
第百四十二話完
2009・8・14 第百四十二話 絶望と復活
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