第百三十七話 握られなかった手
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は」
「あの子供を解放しそのうえで天使達と戦う」
これが彼の考えであった。
「いいな、諸君!」
「はい!」
「やってやるぜ!」
彼等もまた心を決めていた。
「総員戦闘配置!」
「えっ、もうですか!?」
テッサはこの言葉にまた驚きを見せた。
「まだ敵は」
「いや、来る」
しかし彼は言うのだった。
「間違いなくな」
「来ますか」
「そうだ。間も無くだ」
そしてこの言葉は当たった。彼が戦闘配置を命じてすぐだった。報告があがった。
「レーダーに反応です!」
「よし!」
大河は命の言葉を聞いて大きく頷いた。
「天使達です。かなりの数です!」
「総員出撃!」
ここでこれを命じる。
「そして天使達を退ける。いいな!」
「了解!」
こうして全員出撃する。テッサはそれを見ながら言うのであった。
「こうしたやり方もあるのですね」
「そうですね」
「これは想像もできませんでした」
その彼女にマデューカスとカリーニンが応える。
「ですがこれは」
「面白いやり方です」
「はい」
テッサは二人の言葉に微笑みと共に返した。
「そうです。本当に」
「では大佐。ここは」
「大河司令の御言葉通り」
「戦いましょう」
その微笑のまま言葉を返した。
「是非」
「そうですね。しかし」
「しかし?」
「我々も思いも寄りませんでした」
「全くです」
彼等はここでこんなことも言うのであった。
「こうしたやり方もあるとは」
「完全な命令違反ですがそれでも」
「これがロンド=ベルのようですね」
テッサは微笑みながらそれに応えた。
「あくまで正しい道を歩む」
「それですか」
「そして私もロンド=ベルにいます」
これが一つの答えであった。
「それなら」
「そういうことね」
スメラギがここでモニターに出て来た。
「じゃあテッサちゃん」
「はい」
「思い切った作戦を立てましょう」
微笑んで彼女に言うのであった。
「私達でね」
「そうですね。ここはです」
彼女もまた微笑をスメラギに返しながら述べる。
「中央突破です」
「中央突破なのね」
「そうです」
彼女が出した作戦はこれであった。
「それでいきましょう」
「そうね」
スメラギもそれを聞いて微笑むのだった。
「ここはそれがいいわね」
「まずはそれからです」
テッサはまた言った。
「そうしてそのうえで」
「ええ。また仕掛けましょう」
こうした話をしながら今突撃を敢行する。その際テッサは全軍に言った。
「正面に攻撃力の高いマシンを集中させて下さい」
「攻撃力を?」
「そうです」
そして次に具体的に述べた。
「コンバトラーやボルテス」
「よし来た!」
「行かせてもらう!」
早速豹馬と健一が応える。
まずはコン
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