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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十七話 握られなかった手
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は宙が出て来た。
「俺も行く。これならいいよな」
「宙さんもですか」
「そうだ。俺なら何があってもすぐに変身して戦える」
洸にも答える。
「だからな。それでいいな」
「そうだな。頼む」
神宮寺が彼の申し出を受け入れた。
「あんたも一緒に来てくれ」
「よし、じゃあ行こう」
こうして十一人でその双使を解放しに向かった。しかしそれは既に察知されていた。しかもそれは一人だけに察知されているのではなかった。
「ふむ、そうか」
「はい」
フィッツジェラルド大統領に側近が述べていた。
「その通りです」
「わかった」
大統領はそれを聞いてまずは頷いた。
「そういうことか」
「それでどうされますか?」
側近はあらためて彼に問うてきた。
「このままではあの天使は」
「いい」
しかし彼はそれをいいとするのだった。
「その為だ」
「その為に?」
「軍をあそこから遠ざけている」
こう言うのである。
「あの天使を解放させる為にな」
「では閣下もやはり」
「押し切られたが。やはりな」
ここで苦い顔をするのだった。
「これはどうも。好きにはなれない」
「風間博士の一派の残党のごり押しでしたし」
「彼等は同じだ」
声に忌々しげなものも宿った。
「博士とな。確か生体実験も行っていたな」
「はい、捕虜を使って」
部下はこのことも告げた。
「既に証拠も掴んでいます」
「では議会にそれを公表しよう」
彼はすぐにこう決断を下した。
「すぐにな」
「わかりました。それではすぐに」
「同時に国民にもだ」
そちらにも手を打つというのだった。
「手を打っておく。いいな」
「了解しました」
「そういうことだ。あのようなことをするのは好きではない」
大統領はここで強い言葉を出した。
「情報を入手してそこから作り出すのはいいがな」
「グラントルーパーのように」
「中尉には感謝している」
名前は出さなかった。
「それはな」
「はい。それでは中尉にはそろそろ」
「戻るように伝えておいてくれ」
「はい」
また大統領の言葉に頷く側近だった。
「それではそのように」
「頼んだぞ」
こうして話を終えるのだった。話が終わってから彼等はそれぞれの仕事に戻った。
そしてであった。大河もまた。スワンと命からそれを聞いていた。
「どうしマスか?」
「長官、これは」
「構わない」
だが大河はそれに対して何もしようとしなかった。
「それはな」
「では行かせるのですね」
「その通りだ」」
こう命にも答えるのだった。
「ああしたことは道に反するものだ」
「だからデスか」
「そうだ。実は今から私も命じるつもりだった」
彼は腕を組んで述べた。
「あの天使を解放させるようにな」
「そんなことができたので
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